スイスの支援を受けたタイのeバスメーカーで組合つぶしとレイオフ
2024-11-19
スイスはパリ気候協定に基づき、タイのカーボンニュートラルへの投資を支援しており、それと引き換えに炭素クレジットを受け取っている。アブソルート・アセンブリーは、気候協定に基づいてスイスが支援するプログラム向けにeバスを製造しており、公正な移行の達成に沿って約束を果たさなければならないことは明らかである。これは公正な労働条件によるディーセントな雇用を意味するが、アブソルート・アセンブリーではそれが達成されていない。
インダストリオールはスイス政府とタイの使用者の両方に、組合つぶしの問題を繰り返し提起してきた。アブソルート・アセンブリーは組合業務に干渉し、CILT/TEAMを通してインダストリオール・グローバルユニオンに加盟している組合EMUTとの団体交渉を拒否している。
インダストリオールはスイス政府に対し、パリ協定を実施するという公約を踏まえて、また「労働における基本的原則および権利の促進、尊重および実現……民間部門にスイス国内外での人権尊重を要求」を非常に重視するスイスの方針に従って、行動を起こすよう強く促している。
しかし残念ながら、状況は悪化の一途をたどっている。アブソルート・アセンブリーは現在、EMUTと対話することなく、バンコクの公共交通機関向けのeバス製造工場で何百人もの労働者をレイオフする計画を立てている。
アトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。
「私たちは、何百人もの労働者をレイオフするというアブソルート・アセンブリーの計画を深く憂慮するとともに憤慨しており、労働者の基本的権利の侵害の即時終結を改めて要求する。組合によって代表される労働者はあらゆるリストラに関する議論に積極的に関与しなければならず、同社は職位の保障を確保しなければならない」
インダストリオールは、アブソルート・アセンブリーに組合への関与を求めるだけでなく、スイス、タイ両国政府に接触して介入を要請している。
写真:バンコクの往来、フリッカー