セルビアのユラ労働者、公正な賃金と適正な労働条件を要求
2024-11-19
現代・起亜ネットワークとセルビア自治労働組合総連合は今日、セルビア独立金属労組、インダストリオール・グローバルユニオンおよびインダストリオール・ヨーロッパ労働組合とともに会合を開き、組合承認、より公正な賃金、適正な労働条件を求めて闘っているセルビアのユラ労働者との連帯を表明した。
レスコバツ、ニシュおよびラチャの工場で事業を展開している韓国企業ユラでは、組合つぶし、最低水準の賃金、病気休暇の否認、劣悪な衛生状態、さらには女性労働者に対する身体的暴行が原因で、労働権が著しく損なわれている。
この闘いは現地レベルにとどまらず重要であり、全世界のユラ工場の労働者、起亜/現代サプライチェーンの全従業員および自動車産業全体にとって連帯の実例となっている。
セルビア自治労働組合総連合とセルビア独立金属労組は、インダストリオール・グローバルユニオンが調整した今年の起亜/現代従業員グローバル組合ネットワークの会合を主催している。同ネットワークがこの韓国企業の工場がない国で会合を開いたのは、今回が初めてである。起亜と現代はセルビアでユラの主要顧客であるため、これはサプライチェーン全体の重要性とグローバル労働者組織の必要性を強調している。
この会合では、セルビア、韓国、チェコ共和国、スロバキア共和国、トルコ、インドネシア、インド、アメリカ、ブラジルからの参加組合が、実質的な支援を提供し合うためにネットワークを強化・拡大した。サプライヤーとクライアントのネットワークを通した生産編成は、多くの従業員にとって労働条件の悪化をもたらすことが多い。だが、これは組合協力において、同じ多国籍企業内部の組合間の横のつながりから、その企業のサプライヤーの組合との縦のつながりへ移行する重要な一歩である。
使用者たちは、相互に提供されるサービスの価格交渉を通して、経営戦略と生産プロジェクトの実施にあたって直接的に、絶え間ないコミュニケーションにおいて間接的に関連づけられる。したがって、バリューチェーン全体の組合がつながり、これらのバリューチェーン内部で何が富の公平な分配とされるのかを共同で定義することが欠かせない。
さらに、人権デュー・ディリジェンス・プロセスとの関連で、グローバル供給ネットワークのステークホルダー全員が緊密に協力し、すべての場所で労働条件を改善すべきである。そのためには、共同で従業員を代表できる労働組合と、公正な団体交渉が必要である。
インダストリオール・ヨーロッパ労働組合は、インダストリオール・グローバルユニオンならびに全加盟組織と団結し、サプライチェーン全体で承認と団体交渉権、公正な賃金を求めて闘っているユラの労働者・組合と連帯している。
「インダストリオール・ヨーロッパ労働組合とインダストリオール・グローバルユニオンは、この問題を密接にフォローしており、この闘いで労働者と労働組合員に連帯・支援を表明している。社内で経営陣に圧力をかけ、サプライヤーの労働者のために尊厳のある労働条件を確保する方法で営業活動を組織させる準備ができている」とアトレ・ホイエ・インダストリオール・グローバルユニオン書記長とイザベル・バルト・インダストリオール・ヨーロッパ労働組合書記次長は言う。