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第183号インダストリオール・ウェブサイトニュース

マレーシアの自動車サプライヤー、ヴァレオで組合つぶし

2024-09-30

ヴァレオ・マレーシアによる組合つぶしの画策が失敗し、裁判所は全国輸送機器・関連産業労組(NUTEAIW)の団結権を認める判決を下した。ヴァレオ・マレーシアは、無記名投票の結果による労働者の自由な選択を軽視しようと試み、NUTEAIWに対して多数の法的な異議申し立てを行った。


インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のNUTEAIWは、COVID-19パンデミック下で同社を組織化した。

労使関係局はNUTEAIWの承認請求を判断するために2021年12月14日に無記名投票を実施、同労組は対象従業員579人から56.82%の支持を得た。

投票結果が労使関係規制に定める要件を満たしていたにもかかわらず、ヴァレオは最高裁判所、控訴裁判所および連邦裁判所で法的な異議申し立てを行い、「労使関係局長は、NUTEAIWが労働者を『洗脳した』という当社の苦情を調査しなかった」と主張した。

最高裁判所は、局長は正当にNUTEAIWに承認を与え、手続き上の不正はないとの判断を下した。控訴裁判所は、同社は所定の2カ月以内に局長の不正行為に関する正確な情報を提供しなかったと述べた。連邦裁判所は、同社が異議申し立ての中で新しい法的問題を証明しなかったことを理由に、ヴァレオの許可申請を却下した。

ゴパール・キシュナム・ナデサンNUTEAIW書記長は言う。

「私たちは連邦裁判所の判決を歓迎しており、ヴァレオにNUTEAIWとの団体交渉を開始するよう求める。法的手段によるヴァレオの組合つぶしは、使用者が定期的に組合を訴えて組合をつぶすことを認めている労働法の弱点を示している。この法律を改正し、法的嫌がらせをやめさせなければならない」

ラモン・セルテーザ・インダストリオール東南アジア地域事務所所長は言う。

「同社は、自動車労働者を組織化するNUTEAIWの権利と無記名投票の結果を尊重しなければならない。マレーシア政府が批准済みの国際労働機関第98号条約は、労働者および使用者の団体は、その設立および機能において互いによるあらゆる干渉行為から適切に保護されるものとする、と明記している」

ヴァレオは多国籍自動車メーカーで、パリに本社がある。全世界175カ所に生産設備があり、運転支援システム、照明装置、電気自動車用の電気システムを生産している。

【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/malaysia-union-busting-at-auto-supplier-valeos

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