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第183号インダストリオール・ウェブサイトニュース

韓国の金属労働者、民主主義を守るために全国スト実施

2024-12-06


インダストリオール加盟組織の韓国金属労組(KMWU)による2時間のゼネスト要求に数万人の労働者が応じ、韓国の金属部門では今日、工場が稼働を停止した。このストは、KMWU中央執行委員会の緊急会議で、12月5日および6日に各シフト2時間以上のストを行い、尹錫悦大統領に退陣を求めるよう要請されたことを受けたものである。


KMWUの決定は12月3日の尹大統領の戒厳令布告を受けて下されたもので、次の不法な戒厳令がいつ敷かれるかという不確実な状況が続く中、労働者が平和的なストライキ行動を起こし、尹大統領の辞任によって今回の危機に終止符を打てるという希望がある。

韓国の民主主義基盤は労働者と市民の犠牲の上に築かれ、労働者はこの原則を擁護するために再び結集している。このストには現代自動車、韓国GM、現代モービスのような大手企業の従業員が加わり、12月5日正午までに全国で少なくとも7万人の労働者が参加した。

現在国会で弾劾動議が審議中だが、与党は反対を表明しており、労働者の激しい怒りをあおっている。KMWUのストの目的は、平和的に民主主義を支持するために労働者の総合力を示すことである。

政府は断固たる対応を取っている。経済的・社会的利益を守るためにストを行う労働者の権利を守る国際労働機関(ILO)条約を韓国が批准しているにもかかわらず、金文洙雇用労働部長官は尹大統領の戒厳令布告を擁護し、ゼネストに「不法」というレッテルを貼った。金長官は、この行動に参加している組合に対する「厳しい措置」もちらつかせた。

集会は毎日続いており、キャンドル集会や大統領府までの行進も行われている。抗議者たちは昨晩、警察によって阻止されたが、さらに圧力をかけようと決意を固めている。

KMWUは、尹大統領が退任を拒否した場合は無期限のゼネストを計画している。火曜日の夜の出来事は、民主主義が一瞬の油断で消し去られる可能性があること、再び戒厳令が敷かれれば労働者が失うものが大きいため、尹大統領を退陣させて危機を終わらせる必要があることを浮き彫りにしている、と同労組は強調する。

インダストリオールは、尹大統領の退陣要求とストライキ行動を全面的に支持している。大統領の行為は受け入れ難いものであり、大統領は民主的指導者としての信頼を完全に失った。

【原文記事URL】
https://www.industriall-union.org/south-korean-metalworkers-stage-nationwide-strike-to-defend-democracy

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