世界の自動車労組がトロントで作業部会ひらく
2015-10-20
10月13~15日、世界中の自動車会社の労働者代表約65人が19カ国からカナダのトロントに集まり、自動車作業部会の年次会議を開いた。
この会合はカナダで自動車部門を組織化しているユニフォーが主催した。自動車作業部会は、この産業の組合と従業員代表委員会の世界的ネットワークである。各社を拠点とする組合ネットワークが具体的な作業計画について報告した。作業計画の重点は、未組織工場の組織化と、特定のネットワークへの統合による組合の強化である。
参加者は、今後の生産や移転に関する説得力のある報告も受けた。
インダストリー4.0に関する報告では、ネット接続車、自動運転、次世代製造が労働組合に突きつける課題が取り上げられた。この報告は活発な議論を引き起こし、参加者は、この展開において積極的な役割を果たすために、すべての組合が準備する必要があると強調した。
インダストリオールのブライアン・コーラー担当部長も、自動車産業にとって重要な問題である持続可能性と気候変動について発言した。
会議出席者は、フィンランドの自動車部品メーカーPKCで働くメキシコ人労働者による組織化努力を支援する決議を可決。フォルクスワーゲンの同僚との連帯も宣言し、排出ガス不正問題を非難するとともに、労働者に影響が及ばないようにすることを要求した。
最後に参加者は、2016年11月にドイツのミュンヘンで自動車産業世界会議を開催する旨決定した。