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第43号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2015年10月後半)

メキシコのホンダ労組、激戦の選挙に敗北

2015-10-19

 

工場への立ち入りを拒否されたオブザーバー代表団

工場への立ち入りを拒否されたオブザーバ代表団

メキシコの独立ホンダ労組(STUHM)は木曜日、重大な違反行為によって台無しにされた選挙に僅差で敗れ、大きな打撃を受けた。

 もし勝利を収めていれば、同労組は好景気のメキシコ自動車産業で交渉権を有する、ほんの一握りの独立組合の1つになっていただろう。

 同社が独立組合の結成を理由に12人の組合幹部を解雇してから5年が経過した10月15日、2,500人の労働者は、ついにSTUHMとCTM傘下組織である現行の黄色労働組合SETEAMIのどちらかを選ぶ投票に臨むことができた。

インダストリオール・グローバルユニオンとその加盟組織(カナダのユニフォー、アメリカの全米自動車労組、メキシコのロス・ミネロス)の代表も加わった国内外のオブザーバー12人から成るチームは、投票所への立ち入りと労働者への接触を拒否された。メキシコの独立労働運動や市民社会からも、50人を超える熱心な支持者が立ち会った。

 今回の選挙が公正な選挙にならないことは最初から明白であり、機能不全に陥ったメキシコの労働制度の陳腐なパターンそのままに、会社と選挙管理委員会、黄色労働組合が共謀し、労働者から真の組合を選ぶ権利を奪った。

 投票までの数週間に、選挙管理委員会は信頼できる有権者リストを提供せず、わずか数日前の通知で選挙を実施した。また、公正なプロセスを適切に保証することなく工場内での投票を許可し、STUHMはかなり不利な立場に置かれた。

 経営側は選挙当日、組合が指名した代表3人による立ち入りを速やかに認めず、オブザーバー3人の立ち会いを許可する選挙管理委員会の決定を無視し、現行組合が労働者を威嚇するに任せた。会社側の要請で構内に機動隊が配備されたことも、背筋のぞっとするような雰囲気を生み出す一因となった。

 結局、STUHMは有効票の44%を獲得しながら僅差で敗れた。同労組は、この選挙を不服として上訴することを考えている。

 インダストリオールのフェルナンド・ロペス書記次長は、組合・労働者の善戦と同労組の多くの同盟者による絶え間ない支援を称賛し、STUHMをはじめとするメキシコの独立労働運動に対するインダストリオールの継続的支援を誓約した。

 

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