インドネシアで組合デモ参加者に暴力
2015-11-02
3万5,000人がジャカルタの街頭に繰り出し、最低賃金決定プロセスから労働組合を締め出す新しい規則に抗議した際、25人のデモ参加者が逮捕され、大勢が負傷した。
10月30日、およそ3万5,000人がジャカルタの大統領官邸前に結集し、労働者が最低賃金の決定に影響を及ぼせないようにする新制度に不満の声を上げた。
警察は放水砲や催涙ガスを使って群衆を追い払おうとした。平和デモをやめようとしなかった労働者の何人かが、パトカーに引きずり込まれて暴行された。逮捕された25人のうち7人は、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織FSPMIの組合員である。取り調べを受けたあと、翌10月31日に全員が釈放された。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は次のようにコメントした。
「これはインドネシアと同国の民主的なプロセスにとって大きな後退だ。組合の影響力を実質的に弱める新しい最低賃金制度に平和的に抗議する権利を労働者から奪う行為は、まったく容認できない」
「政府に新規則の撤回を求める。この規則は労働者が最低賃金の決定に関与できないようにするもので、ILO第87号条約および第98号条約に違反している」
インドネシアのナショナルセンターKSPI(FSPMI、Farkes、SPN、KEP、ISI)、KSPSI(CEMWU)、KSBSI(ロメニック、FPE、Garteks)、FSBI、KPKPBI、FBLP、SBSI 92、PGRIは、以下のために結束している。
●労働者を関与させない最低賃金の決定に関する政府の規則(2015年PP第78号)を拒否する。
●GDP・経済成長率(10%未満)だけに基づく新しい最低賃金制度を拒否する。
●2016年の最低賃金を22%、すなわち50万インドネシア・ルピア(36米ドル)引き上げるよう要求する。