イタリアで金属労働者の全国ストが成功
2016-04-21
イタリアの金属労働者は4月20日に4時間の全国ストを行い、大規模な動員を成功させた。
インダストリオール加盟組織FIM、FIOMおよびUILMによると、全国平均参加率は75%を超えた。多くの工場と事務所では、すべての活動が完全に阻止されており、イタリア全国の100カ所近い中央広場で集会や会合が開かれた。
特に大きな成功を収めた動員は、フェデルメカニカ(イタリア金属産業使用者連盟)現会長の出身企業Comer Industries(レッジョ・エミリア州)で行われ、従業員430人の約9割がストに入った。フェデルメカニカ現ゼネラルディレクターの出身企業であるフィレンツェのGEオイル&ガスでは、従業員の7割がストに参加した。
このストは、金属労働者を対象とする全国協約の更新交渉を明白に支持するメッセージとなった。組合は、経営側は労働者の要求に応える義務があると考えている。
マルコ・ベンティボーリョFIM書記長は、ナポリでの組合集会を次のように締めくくった。「スト参加者数はファビオ・ストルキ・フェデルメカニカ会長の予想を上回った。労働者は、変化が必要であること、誰も街頭に繰り出さずにすむ画期的な協約が必要であることを認識している。フェデルメカニカは私たちに難題を投げかけた――今日の行動は、それに対するこの上なく強力な回答だ。金属産業の使用者がやるべきことは、今夜にでも交渉を再開させて協約を結ぶことだ」
マウリツィオ・ランディーニFIOM書記長が、ミラノのアソロンバルダ(ミラノ州の産業団体)前のステージから語りかけた。「今こそイタリアが経済を再開すべきときだ。今回のストの成功は、金属労働者が全国協約の更新をいかに望んでいるかを示している。労働者には協約の対象となる権利がある。フェデルメカニカは明日、交渉を再開しなければならない。私は現在のイタリアにとって不要な紛争の責任を負いたくはない」
ロッコ・パロンベラが、レッジョ・エミリア産業労組前の集会を次のように締めくくった。「フェデルメカニカは協約に関する提示を変更し、まず賃金から始め、可能な限り早く私たちを交渉の場に呼ばなければならない。金属産業使用者団体のトップが、まちまちの提示と賃上げによって金属産業労働者160万人の分断を提案することは容認できない」
ユルキ・ライナ・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は、イタリアの金属労働者によるストを支援するメールで次のように述べている。「インダストリオール・グローバルユニオンは皆さんの要求を全面的に支持し、使用者団体フェデルメカニカとアシスタルに、新協約に定める賃上げを金属労働者の95%に適用しないという案の再考を求める。この案は交渉を会社レベルか地方レベルだけに制限し、臨時・下請契約労働者の権利を制限するものだ」