【メキシコ決議】インダストリオール・グローバルユニオン、米州人権委員会の解体を拒否
2016-05-26
【メキシコ決議】
インダストリオール・グローバルユニオン、米州人権委員会の解体を拒否
決議
米州人権委員会(IACHR)は、この地域で人権を擁護・促進するための米州機構(OAS)の自主的な中央機関である。労働組合運動も含めて、伝統的に差別されている人々や地域社会、グループを対象としている。
IACHRは現在、支援不足による財政危機で深刻な影響を受けた結果、任務を履行して基本的機能を果たす能力を制限されている。今年計画していた加盟国訪問や7月と10月に予定されていた会議の中止を余儀なくされ、スタッフの40%の契約を打ち切らざるを得ないだろう。
この財政危機だけでなく、IACHRは組織的・慢性的な財源不足にも悩まされている。IACHRの任務とIACHRが受け取っている資源との間に大きな不一致がある。
IACHRはOAS加盟国等に対し、6月15日までに資源を提供し、組織の通常予算の大幅増を承認するよう求めている。
この意味で、インダストリオール・グローバルユニオン執行委員会は、
- アメリカ大陸で人権を保護するというIACHRの任務への無条件支援を確認する。
- 労働権を侵害されている人々を無防備な状態にするIACHR活動解体に強く反対する。
- 加盟国政府に対し、直ちに財政支援を行い、IACHRの活動を維持するとともに、この深刻な慢性的問題の持続可能な解決策を採用することによって、言葉だけでなく行動で人権尊重への意欲を示すよう要求する。