インダストリオール女性委員会、割り当て要求を支持
2016-05-25
インダストリオール・グローバルユニオン女性委員会は5月24日にドイツ・フランクフルトで会合を開き、インダストリオールで女性に40%の割り当てを求める決議の堅持を決定した。
女性委員会はインダストリオール執行委員会の前日に、同じくドイツの加盟組織IGメタルのフランクフルト本部で開催された。
10月に世界大会を控えた最後の女性委員会は、2015年9月にウィーンの女性世界会議で採択された決議へのコミットメントを再確認した。
インダストリオールの規約修正案が作成された。この案は執行委員会に承認されれば、今度はリオデジャネイロ大会の承認を求めて提出される。女性委員会は、インダストリオールの全レベルで女性の代表と参画を確保するために、規約に40%の割り当てを盛り込むことを望んでいる。
モニカ・ケンペール・インダストリオール書記次長・女性担当部長は言う。
「労働組合は、もっと女性を前面に打ち出す必要がある。女性が組合に加入し、組合員になったら積極的に活動するよう奨励しなければならない。労働者の権利に関しては時計の針が逆戻りしている状況なので、どうすれば女性を労働組合に関与させることができるか、細心の注意を払って調べる必要がある。女性労働者の効果的代表が必要だ」
この決議だけでなく、ラテンアメリカ、アジア太平洋、サハラ以南アフリカの3つのインダストリオール地域女性会議も、インダストリオールにおける40%の女性代表性の目標を採択した。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長はこう述べた。「これは私が全面的に支持する目標だ。グローバル組合ネットワークの様相を一変させる必要がある。組合や産業、指導的地位に、もっと多くの女性が必要とされている。これは正しい行動だ」
IGメタル125年の歴史で初の女性副会長となったクリスティアンネ・ベンナーも、フランクフルトの女性委員会で演説し、参加者に「最善の組合を求めるなら、女性なしでは達成できない」と語った。
2000年のIGメタル規約・指針の変更により、IGメタルの組織機構で女性を増やすという束縛条件が導入された、とベンナーは付け加え、IGメタルは訓練プログラム参加者の半数を女性とすることや、女性のニーズや要望に耳を傾けることを特に重視している、と述べた。
女性委員会のメンバーはインダストリオール・アクション・プランの修正案も提出した。
クリスティン・オリビエ女性委員会共同議長は、次の言葉で会合を締めくくった。「これは女性による乗っ取りではない。私たちはインダストリオールで女性の代表を求めているだけだ」