インダストリオール加盟組織、韓国の組合指導者を支援
2016-06-30
世界のすべての地域のインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織約64団体が韓国大統領に抗議文を送り、韓国民主労総(KCTU)指導者のハン・サンギュンに対する刑事告発を非難した。
7月4日判決予定のサンギュンは、検察官の勧告により8年の実刑判決を言い渡される可能性がある。サンギュンは、反労働者的な労働法改革に反対する集会に何度か参加したことに関連する容疑で起訴されている。この容疑には公務執行妨害、公共財破壊、往来妨害、禁止された場所での集会の開催が含まれている。
ユルキ・ライナ・インダストリオール書記長は次のように述べた。「ハンに対するすべての告発が、組合幹部という立場での合法的・平和的な労働組合活動に関連しているという事実を遺憾に思う。残念ながら、組合活動を理由に刑事告発されている労働組合員はハンだけではない。600人近くの組合指導者や組合員が最近の抗議行動に参加したために逮捕され、うち20人が拘留、7人が今も獄中にあり、残り13人は8カ月から1年6カ月の実刑判決を言い渡されたことが分かっている」
2015年12月にプノンペンで開かれたインダストリオール執行委員会は、政府の弾圧に抵抗している韓国の組合への支援を求める決議を可決した。いくつかのインダストリオール加盟組織も自国の韓国大使館との会談を求めており、韓国大使館に接触している組織もある。インダストリオールと他のグローバル・ユニオン・フェデレーションは、サンギュンの有罪判決に抗議するために団結している。
インダストリオールは今年3月、韓国の組合と連帯する国際労働組合代表団を主導した。韓国の組合は指導者が投獄され、事務所を強制捜査され、集会・結社・表現の自由に対する権利を攻撃されている。
ライナは韓国の朴大統領への書簡で次のように付け加えた。「私たちは貴国政府に対し、平和的かつ合法的な労働組合活動の一環として実施された行動を理由とする、ハン・サンギュンら労働組合員に対する起訴をすべて取り下げるよう強く促します。さらに、将来そのような侵害を防止するために、労働組合ならびに市民社会組織と協議して国家の法的枠組みを見直すことも要求します」