現代サプライヤーでの組合つぶし中止を要求
2016-06-23
韓国現代自動車の部品サプライヤーで41歳の組合オルグ、ハン・グァンホ(写真)が自殺してから、6月24日(金)で100日になる。
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織、韓国金属労組(KMWU)の支部で選出組合役員として活動していたハンは、現代自動車の主要サプライヤーであるユソン企業で、労働組合活動に対する報復として5年にわたり威嚇や弾圧、攻撃にさらされた。
今年1月、現代がユソン企業および労務管理コンサルタント会社チャンジョと共謀し、工場で組合をつぶそうとしていることが明るみに出た。会社側の大規模かつ攻撃的な反組合キャンペーンは2011年に始まり、今日に至るまで続いている。
ハンは自ら命を絶つほんの数日前、懲戒委員会でユソンからの質問に答えるよう求める召喚状をまた受け取った。これは同社が工場での合法的な労働組合活動を理由に報復した多くの方法の1つにすぎない。2013年7月から12月にかけて、ユソンは11回にわたってハンを警察に告発した。自殺の時点で、ハンに対する虚偽の刑事告発2件がまだ係争中だった。
ユソンは進行中の反組合キャンペーンの中で、経営側寄りの組合の設立、組合員に対する下劣で差別的な懲戒処分、組合活動家に対する刑事・民事訴訟、組合員の日常的な監視・観察などを行っている。
ユソン工場におけるKMWU労働者の処遇は実にひどく、メンタルヘルス調査によると、深刻な鬱のリスクが高い労働者の割合は、韓国の一般国民の平均7%に対して43%である。
2016年1月に韓国労働部が実施した別の調査で入手された文書によると、現代自動車はユソンでの組合つぶし活動に関する日報を受け取っており、ユソンCEOおよびコンサルティング会社チャンジョ経営陣と定期会合を開いていた。
韓国の組合によると、現代はヴァレオESK、ボッシュ・エレクトリカル・ドライブズ、コンチネンタル、万都、サンシンブレーキといった主要サプライヤーで、組合つぶしキャンペーンを主導している。
KMWUの組合幹部と組合代表は没後100日にあたり、6月24日金曜日にソウルの現代・起亜自動車本社前でハンの追悼式典を開催する。
「Justice For Han」を要求し、現代に同社サプライヤーでの組合つぶし中止を求めるレイバースタート請願書に署名してほしい。