ジョン・ディア関連労組が協力強化に向けて会合
2016-06-17
北米、ブラジル、スペイン、ドイツのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織が6月13~14日にミシガン州デトロイトで会合を開き、インダストリオールのジョン・ディア労働組合ネットワークを促進した。
加盟組織は、この全世界で活動する米国系農業・建設・林業機械メーカーにおいて、連携を深めてネットワークを強化するために具体的な措置を講じることで合意した。
インドからの参加者はビザの問題で出席できなかった。フィンランドも参加できなかったが、フィンランド金属労組はネットワークへのコミットメントを表明した。
参加者は、厳しい経済環境や各国におけるジョン・ディアとの団体交渉の状況について情報を共有した。ネットワークの議長でもある全米自動車労組(UAW)代表のティム・ブレスラーが、米国と世界のジョン・ディア製品市場の実態を伝えた。
前年のネットワーク会議で合意したとおり、議論の焦点となったのは具体的な問題、特に会議に出席した国々の労使関係制度の比較である。参加者は今年、スペインとドイツの労働組合制度をじっくり調べた。政治経済危機がこの部門のインダストリオール加盟組織にとって最大の課題となっているブラジルにも、強く焦点を当てた。
参加者は、ネットワークの目標を定めた前年採択の共同作業プラットフォーム「インダストリオール・ジョン・ディア・ネットワークの指針と原則」を再確認した。この作業プラットフォームの実施によって、ネットワークは対象地域のさらなる拡大に取り組み、各国で労働組合による組織化を支援する。
ノーウッド・ジュウェルUAW副会長がネットワークを訪問し、ネットワークの支援と強化に対するUAWの方針を確認した。ティム・ブレスラー(UAW)とトルステン・ヤン(IGメタル)、マティアス・ハートウィッチ・インダストリオール機械エンジニアリング・素材産業担当部長が、ネットワークの進展と今後の活動を担当する。ネットワークは来年の会合開催も決定した。
マティアス・ハートウィッチ・インダストリオール担当部長は次のように確認した。「インダストリオール・グローバルユニオンはジョン・ディア・ネットワークを育成するために懸命に取り組んでいる。このネットワークはインダストリオールの機械エンジニアリング部門で最も重要な労働組合ネットワークの1つだ。部門のみならず企業別ネットワークにおいても、団結して労働組合の連帯を示すことが重要であり、特にブラジルで闘争中の同志や、今回は出席できなかったがインドの同志とも連携しなければならない」「同時に、女性がジョン・ディア・ネットワークで積極的な役割を担うよう奨励するために尽力しなければならない」
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