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第60号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2016年12月12日)

ジョージアの金属工場で強力な労働協約を締結

2016-11-16

 インダストリオール加盟組織の努力のおかげで、ジョージアのゼスタフォニ合金鉄工場で新しい3カ年労働協約が締結された。この協約は70項目から成り、労働安全衛生と組合権の保護に多大な注意を払っている。

 11月2日、ジョージアン・マンガンのウラジミール・ロジンスキ取締役、ジョージア労働組合連合のイラクリ・ペトリアシュビリ会長、インダストリオール加盟組織ジョージア冶金・鉱山・化学産業労組のタマズ・ドラベリーゼ会長が労働協約に署名した。

 新しい労働協約は3年間有効で、次のような印象的な給付パッケージを定めている。

  • 週40時間の標準労働時間
  • 残業手当1.3倍、休日労働手当1.25倍、夜間労働手当(22:00-06:00)1.2倍
  • 年次有給休暇を24日から27日に増加
  • 経営側は労働組合機関で選出された労働者に対し、組合活動参加のために3日の追加休暇を毎年提供。うち2日は会社負担、1日は組合が負担する。
  • 使用者は従業員に医療保険を提供。組合代表は保険会社の選択に参加できる。
  • 会社側は労働組合が計画する作業研究プログラムやスポーツ・文化活動に多額の資金援助を提供。

 この労働協約は、労使双方による約束の実施状況を監視・管理するメカニズムを盛り込んでいる。

 2016年6月に団体交渉が始まり、当初は多くの問題をめぐって重大な意見の不一致があった。しかし双方が積極的な態度で臨んだ結果、最終的に協約締結に至った。

 タマズ・ドラベリーゼは次のように述べている。「ゼスタフォニの歴史で、労使が社会的対話と社会的パートナーシップの原則に基づく労働協約の締結にこぎつけたのは今回が初めてだ。労使双方は、この協約があらゆるレベルで信頼と尊重の雰囲気を作り出すよう確保する」

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