キャタピラー労働者がジュネーブで集会
2016-11-18
今日、ヨーロッパ全土からキャタピラー労働者代表がジュネーブに結集し、ベルギーと北アイルランドの工場閉鎖計画に抗議した。
ベルギー、北アイルランド、フランス、イタリア、ドイツから集まった約200人の金属労組代表は今日、荒れ模様の天気をものともせずジュネーブの国連広場にある国連ビル前で集会を開いたあと、キャタピラー本社に向かって行進した。
組合代表たちは、9月にキャタピラーが発表した再建計画に抗議している。同社はベルギーのゴスリース工場と北アイルランドのモンクスタウン工場を閉鎖する予定である。
この抗議はインダストリオール・ヨーロッパが組織した。
約2,500人の雇用が直接影響を受け、さらに数千人が間接的に影響を受ける。今回のリストラはヨーロッパ全域の他の工場にも影響し、組合側は同社が欧州大陸の労働者に長期的に責任を持つかどうか懸念している。
キャタピラーの再建計画は日本、アメリカ、オーストラリア、ブラジルの工場にも影響を及ぼす。10月にブラジルでインダストリオール大会が開催された際、キャタピラー組合ネットワークの世界会議が開かれた。全米鉄鋼労組と全日本自動車産業労働組合総連合会は連帯メッセージを送り、ヨーロッパの組合との共闘を約束した。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は国連広場で次のように述べた。「世界中の組合員5,000万人の支援と連帯をお届けする。皆さんの暮らしと地域社会に対するこの攻撃にともに対抗し、ヨーロッパの産業空洞化との闘いにおいて皆さんを支援する」
組合代表は本社でキャタピラー管理者と会談し、社会と産業に大損害をもたらす計画を阻止しようとした。
組合は以下の共同要求を立案し、会社側に提出した。
- リストラを中止するとともに、ヨーロッパで大いに必要とされている現場とノウハウを守ること。
- ヨーロッパ全体でキャタピラー事業の未来を確保する長期産業戦略に取り組むこと。
- キャタピラーの意思決定者と真の社会的対話を行い、再建プロセス全体の情報・協議に関する国内・欧州レベルの法律を尊重すること。
- 持続可能で社会的責任のある経済開発の代案について議論・検討すること。