ゲルダウ・ブラジルの爆発事故で3人が死亡
2016-11-18
11月14日にブラジルのオウロ・ブランコにあるゲルダウ工場で爆発事故が発生し、労働者3人が死亡、1人が負傷した。
インダストリオール加盟組織CNTM/FSの組合員で下請業者に雇用される3人の労働者が保守作業を行っていたとき、爆発が起こった。
下請業者はブラジルの全労働者の約27%を雇用している。インダストリオール加盟組織CUTの報告によると、直接雇用労働者と比べて、下請労働者は死亡事故や職業病の割合が高い。報告によれば、下請労働者の事故発生頻度は2倍で、直接雇用労働者の2.65%に対して5.95%である。
ブラジルのいくつかのインダストリオール加盟組織は、上院で審議中の法案(PEC55)の承認を阻止するために何年も前から運動している。この法案が可決されれば、民間部門の使用者は思いどおりに仕事を下請けに出せるようになる。11月25日にPEC55をはじめとする改革に抗議するストが計画されている。
多くの場合、不安定労働者は常用労働者と同じ組合に加入することができない。だが、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、アメリカ、ペルー、ウルグアイのゲルダウ労組は、不安定労働者の保護に最善を尽くすとともに、同社の反労働組合戦略と闘い、労働者の権利を擁護し、従業員代表委員会の承認を求めており、グローバル安全衛生協定を取り決めたいと考えている。
インダストリオールのラテンアメリカ・カリブ海地域事務所のホルヘ・アルメイダ所長はこう述べている。「ブラジルは1995年に安全衛生に関するILO条約第155号を批准した。ILOは2005年、鉄鋼産業の安全衛生に関する一連の勧告を行い、各当事者の責任、義務および権利を定めた」
インダストリオールはゲルダウに対し、労働者には職場の安全衛生に対する権利があると定めるブラジルの労働法と国際労働法に従うよう促す。
このブラジル企業は、事故のあとに声明を発表して犠牲者の遺族に援助を提供し、事故の原因を調査していると述べた。