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第63号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2017年1月31日)

インダストリオール、2016年も集中キャンペーンを展開

2017-01-06

インダストリオールのキャンペーンポスター

インダストリオールのキャンペーンポスター

 2016年もインダストリオール・グローバルユニオンにとって重要な1年だった。コペンハーゲンで結成されてから4年が過ぎ、インダストリオールは10月にブラジル・リオデジャネイロで第2回大会を開催、100カ国以上から約1,400人の労働組合員が出席した。

 大会スローガン「未来への闘い」は、インダストリオールの積極的な姿勢――常に前進、向上し、臆することなく闘う姿勢を示している。ベルトホルト・フーバー、ユルキ・ライナ両名の辞任後、加盟組織は新指導部を選出し、イェルク・ホフマンが会長に、ヴァルター・サンチェスが書記長に就任した。

 リオに集まったインダストリオール代議員は、この機会を利用して「ルーラ」・ダシルバ・ブラジル元大統領への支援を表明、国内でネオリベラル勢力から政治的迫害を受けている同氏を支持する決議を採択した。

 大会代議員は韓国の労働組合にも連帯を表明して決議を採択、この決議は11月30日の韓国ゼネストへのインダストリオール加盟組織による大規模かつグローバルな支援につながった。韓国の組合は政府から激しく攻撃されており、組合指導者が投獄されている。インダストリオール指導部は加盟組織とともに、2016年に何度か韓国を訪れ、ソウルの街頭で数万人の労働組合員を前に演説した。

 ストップ不安定雇用キャンペーンが続いており、10月7日のディーセント・ワーク世界行動デーに大会で新しいアートワークが発表された。大会代議員は、とどまるところを知らない不安定雇用の脅威に取り組むことの必要性を繰り返し主張した。

 2016年には鉱山における安全および健康に関するILO第176号条約の批准に向けたキャンペーンを新たに強調し、4月28日の死傷した労働者の国際記念日にソーシャルメディア・キャンペーンを実施して40万人にアピールした。世界中のインダストリオール加盟組織が自国政府に第176号条約の批准を強く要求し続けており、ギニアは2016年12月26日、同条約の批准に同意した33番目の国になった。

 世界一危険な仕事である船舶解撤のクリーンアップ・キャンペーンが続いている。インドのインダストリオール加盟組織は、国内の船舶解撤場で労働者の組織化と安全性の向上に大きく前進した。しかし、船舶解撤は依然として死亡事故の多い産業であり、11月1日にもパキスタンのガダニで大事故が発生、危険な石油タンカー解体作業中に爆発が起こり、労働者28人以上が死亡し、50人が負傷している。

 インダストリオールはグローバル・ユニオンのBWIと協力して、セメント大手ラファージュホルシムで安全性と労働者の権利を改善するために共同キャンペーンを実施している。先ごろ合併したこの多国籍企業では毎年約70人の労働者が亡くなっており、その90%が間接的に雇用されている。

 一方、リオ・ティント、アンセル、ヒューゴ・ボスに対するインダストリオール企業別キャンペーンは、労働者に成果をもたらした。

 2016年末、世界中のインダストリオール加盟組織が再び結集し、ニカラグアで組合代表の解雇に抗議したために有罪判決を受けた衣料労働者12人を支援した。約4,000人がニカラグア政府と韓国系衣料メーカーSAE Aテクノテックスへの書簡に署名し、労働者を無条件で釈放するよう求めた。多くの組合が地元のニカラグア大使館に抗議書簡を送った。#Tipitapa12の公正な処遇を求めるキャンペーンが続いている。

 インダストリオールには毎日、世界中の労働者の権利侵害に関する報告が届く。この状況は2017年も変わらず、インダストリオールがキャンペーンをやめることは決してない。

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