バングラデシュ:ドングリアン・ファッション労使が合意し、紛争終結
2017-01-23
ドングリアン・ファッション労組が会社側と労働協約を締結し、長年にわたる組合弾圧が終わった。
1月14日、バングラデシュ・ダッカの衣料製造中心地アシュリアにある衣料メーカー、ドングリアン・ファッションの労使代表が2年間の労働協約を締結した。
この協約は同社の労使関係の驚くべき転換である。2014年11月に組合が結成されると、活動家は退職の強要、身体的攻撃、さらには殺害の脅迫まで受けた。
経営側は、会社の敷地内での組合活動を制限するために最高裁命令を獲得した。組合の書記長と会長を含む12人の労働者が退職に追い込まれた。
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の衣料労働者連盟(SGSF)は国際支援を動員し、現地経営陣に圧力をかけて組合と交渉させることができた。
その結果、労働者12人が復職し、2016年2月に労使間で了解覚書が交わされた。
新しい労働協約はこの関係を基礎としており、衣料部門の労使関係の重要な先例を示している。バングラデシュの繊維・衣料部門では、政府の弾圧によって組合幹部が逮捕されたばかりであり、労働協約が締結されることは珍しい。
この包括的協約には、賃金、休暇、出産休暇、苦情処理手続き、火災予防、食事手当・祝祭手当、組合活動のためのスペースなどに関する条項が盛り込まれている。労働者は現在、年1回の賃上げ、病気休暇、有給休暇に対する権利を与えられており、独断的に賃金の支払いが先送りされることもなくなる。
ナズマ・アクターSGSF会長は言う。
「この協約はバングラデシュの労働組合運動の良い模範であり、グローバルな連帯によってどれだけのことを達成できるかを示している。インダストリオールをはじめとする組合からの支援のおかげで、ドングリアンの状況を転換させて強力な労働協約を実現することができた」
「ドングリアン経営陣は組合が労使交渉の非常に優れた基盤であることを理解し、労使関係が大幅に改善した」
ジェニー・ホールドクロフト・インダストリオール書記次長は次のように述べた。
「これは素晴らしいニュースだ。ちょうど2年前、この工場では組合員が退職に追い込まれた。それが今回、労使が充実した包括的労働協約を締結した」
「ドングリアン・ファッションは組合と建設的に協力することによって正しい道を選んだ。バングラデシュの他の衣料メーカーも同じアプローチを採用する必要がある」