インダストリオール・グローバルユニオン日本加盟組織協議会が発足
2017-01-23
2016年12月8日、インダストリオール・グローバルユニオン日本加盟組織協議会(略称:インダストリオール日本加盟協、英文略称:IndustriALL-JLC)結成大会が開催された。
インダストリオール・グローバルユニオンの結成から4年を経て、金属労協/JCM、インダストリオール・JAF、UAゼンセンが中心となり、インダストリオール日本加盟協を発足させたのである。
結成大会には、3組織から27名が、また、インダストリオール本部を代表して、アトレ・ホイエ書記次長が出席し、サンチェス書記長からの連帯メッセージを紹介した。その中で、サンチェス書記長は、「第2回世界大会において2016-2010 アクションプランが採択された。これを実行に移すうえで、インダストリオール日本加盟協の役割は大きい。」と述べた。
インダストリオール日本加盟協結成準備委員会を代表し開会の挨拶を行った島田インダストリオール・JAF議長(UAゼンセン副会長)は、加盟協の結成により日本の活動がより強力に、効率的になるだろうと、加盟協結成の意義を述べた。
岸本インダストリオール・JAF副議長はインダストリオール日本加盟協結成の経過報告の中で、「インダストリオール結成直後から、3組織が情報共有を行い、会議準備など連携を図っていく中で、国際活動で共通する部分をできるだけ1本化していこうとの意思統一がなされた。小さく生んで、大きく育てていきたい。また、加盟協を通じアジア太平洋地域の加盟組織との連帯を一層図っていきたい。」と語った。
その後、運営規定、2017年度活動計画及び予算について審議され、すべて事務局案の通り承認された。運営規定で定められているインダストリオール日本加盟協の目的は以下の通り。
- インダストリオールの規約及び諸決定に基づき、これを実践するためにアジアの地域事務所及び加盟組織間の協力・連携を図り、インダストリオール運動の発展を目指す。
- 世界のインダストリオール加盟組合、特にアジア太平洋地域の加盟組織との連帯を推進する。
- 国際労働運動の発展に向けた加盟組織の活動を支援する。
- 連合、産別組織、他のGUF(国際産業別組織)及び他の関係団体との情報交換等連携活動を行う。
インダストリオール日本加盟協は、すでに3組織共通で取り組んでいる国際活動の一元化に取り組む。具体的な当面の主な業務は、インダストリオール本部の文書翻訳、同機関会議への準備・対応、本部の要請による国際連帯活動となる。
今後2年間(2017-2018年)の役員体制は、以下の通り。
議 長 相原 康伸 金属労協/JCM議長、自動車総連会長
副議長 島田 尚信 インダストリオール・JAF議長、UAゼンセン副会長
副議長 岸本 薫 インダストリオール・JAF副議長、電力総連会長
事務局長 郷野 晶子 UAゼンセン副会長
役員を代表して挨拶した相原議長は、「インダストリオール日本加盟協は4つの期待を担っている。1.本部に対する意見反映プロセスの充実、2.多様性が特徴となっているアジアをまとめる、3.日本の3組織の連携により、関係する産業部門の活動に良い影響を与える、4.国際機能の統合と効率的な運営。」と抱負を述べた。
アトレ・ホイエ・インダストリオール書記次長は、10月のインダストリオール世界大会以降の活動について報告し、さらにインダストリオールとしての加盟協に対する強い期待を表明した。
インダストリオール日本加盟協は正式に2017年1月から活動を開始した。事務所は、JCM(金属労協)事務所内の一角に開設された。
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