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第72号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2017年10月31日)

ボーイングとボンバルディアの貿易紛争に関するインダストリオール声明

2017-10-04

ベルファストのボンバルディア工場

 国際貿易関連の規制や紛争にあたっては、すべての国々における雇用の維持、保護および創出を常に最優先すべきである。

 ボーイングが米商務省にボンバルディアを提訴した事件では、カナダと北アイルランドで数千人の適正な熟練雇用が脅かされている。

 このような状況は許容できるものではない。

 インダストリオールは、企業がある国の労働者と別の国の労働者を競い合わせようとすることを認めない。

 私たちはアメリカ、カナダおよびイギリス各国政府に対し、ボーイングとボンバルディアの行動の社会的影響を考慮して大至急両社と会談し、雇用を保護して労働者とその家族、地域社会に害を及ぼさない方法で、この紛争を解決するよう要求する。

 

背 景

 ボーイングは9月、ダンピングでボンバルディアを告発し、米商務省に提訴した。これによってボンバルディア製の飛行機に懲罰関税が課せられ、数千人の雇用が脅かされる恐れがある。

 この紛争は、カナダ、イギリス、アメリカのインダストリオール加盟組織であるユニフォー、ユナイト・ザ・ユニオン、GMB、全米機械工・航空宇宙労組に加入している労働者を脅かす。

 インダストリオール加盟組織傘下の労働者には、アメリカでボンバルディアCシリーズ旅客機の部品を生産する直接・間接従業員2万2,000人、北アイルランドの最大1万4,000人の間接従業員、カナダの直接・間接従業員4万5,000人が含まれる。ベルファストのボンバルディア工場は、カナダで組み立てられているCシリーズ用の翼を作っている。

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