ポスコ・アッサン労働者、権利を求めて決起
2017-12-27
トルコのポスコ・アッサンで働く労働者が12月26日、インダストリオール加盟組織ビルレシク・メタル・イスの幹部とともに拘留された。労働者らは、労働省による法的証明書の発行を求めてデモ行進を開始。この証明書は慣例では2~3日で発行されるはずだが、組合はすでに42日も待たされていた。
トルコ企業キバル・ホールディングと韓国系ポスコの合弁事業として、現地経営陣はポスコの「組合禁止方針」に従い、過去数カ月間に80人の組合員を解雇している。
インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織のビルレシク・メタルは労働省に、420人の労働者を代表する法的権利を付与する過半数証明書を申請している。
12月26日にイズミットからアンカラ、労働省まで証明書を要求するデモ行進が行われ、集まった約40人(ビルレシク・メタルのアドナン・セルダログル会長、ウズカン・アタル書記長、その他の幹部を含む)が拘留された。
デモ参加者は治安部隊に暴行されたあと病院に運ばれ、最終的にコジャーエリー当局の保安部に連行された。全員がその日の夜に釈放された。
労働側は、自分たちの権利を擁護するという決意を示して、翌朝にデモ行進を開始した。その後、労働・社会保障省が12月29日までに証明書を発行すると約束したため、組合側は一時的に行進を停止しているが、いずれ再開して証明書を要求する予定である。
ケマル・ウズカン・インダストリオール書記次長は、労働者と労働組合員の扱いを強く非難している。
「この恥ずべき行動から、トルコでは平和デモがもはや不可能であることが分かる。しかし組合と労働者は、権利を求めて闘うために強さと決意を示している」
「インダストリオールは、労働者の権利が支持されるまで闘いを支援し続ける。これは重要な一歩であって終わりではない。私たちは勝利を収めるまで闘い続ける」
ケマル・ウズカンは12月初めに解雇労働者を訪問し、イズミットの工場前で開かれた記者会見に参加、国際連帯のメッセージを伝えた。
闘争中のポスコ・アッサン労働者は、社会や市民組織、政党から多くの支援を受けている。トルコの主要野党CHPの指導者ケマル・クルチダルオールが労働者を訪問し、コジャーエリー州議員からの支援に加えて全面的な連帯を誓約した。
ポスコは世界第5位の鉄鋼メーカーである。
次のニュース »