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第81号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2018年7月31日)

フィアット・クライスラー/CNHi組合ネットワーク、3カ年作業計画を採択し、会社側に労働組合の承認を要求

2018-07-17

フィアット・クライスラー/CNHiは全事業単位、12カ国70名超の代議員がイタリアに集まり、年次労働組合ネットワーク会議を開催
この労組ネットワークは会社から認められておらず、今後は協力に向けた意義ある議論を促す旨を決定し、経営トップに手紙を送った

 フィアット・クライスラー/CNHiグローバル組合ネットワークは、イタリアのトリノで年次会合を開催し、詳細な3カ年作業計画を策定した。このグループは会社側に対し、ネットワークの承認と、公式的な協力に向けた討議の開始を促している。

 7月11~12日にFCA/CNHiのすべての事業単位(フィアット、クライスラー、ケース、ニューホランド、イベコ、マニエッティ・マレリなど)から12カ国70人超の代議員が集まり、イタリア・トリノのILO研修センターで年次労働組合ネットワーク会議を開いた。

 グループは今年、新しい3カ年計画の推敲に焦点を合わせた。この計画は、グローバル・ネットワークが、全世界で雇用と労働者の権利を守るための基本的手段として適していることを再確認している。計画には、グループの将来の組織機構に関連する不確実性に対処する能力や、自動車産業と製造業部門全般で進行中の転換プロセスが盛り込まれている。

計画の核となる要素は以下のとおりである。

  • 同社とのグローバルな協力関係の構築
  • 貿易政策や労働時間、女性参画などの社会経済問題をめぐる交流の重視
  • 代議員の国境を越えた能力を強化するための訓練コンセプトの設定
  • グローバル・ネットワーク会議における女性と若い労働組合員の増加
  • データベースの構築
  • 会合と会合の間のコミュニケーションの強化
  • 同社の全部署が役割を果たすよう確保することによる会合の議題の最適化

 ネットワークがまだ承認されておらず、会社側からの情報提供がないことが、会議で挙げられた唯一最大の問題だった。そこで組合は、FCA/CNHi経営トップに追って手紙を送り、今後の協力に向けて労働組合グループと意義のある議論に入るよう求める旨決定した。

 世界貿易と関連協定についても討議した。代議員は、貿易協定はビジネス目的で策定されており、一定水準の収入・労働条件や結社の自由といった労働者の利益を反映していることはめったにないと結論づけた。

 最後に同社の最新の事業発表を分析し、国別報告を交換した。

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