組合がグローバル・ネットワークを結成し、アルセロール・ミッタルとの連携拡大に尽力
2018-07-13
アルセロール・ミッタルの組合はグローバル・ネットワークを結成し、この世界最大の製鉄会社とのグローバルな社会的対話の推進に取り組んでいる。
18カ国のアルセロール・ミッタル労組から70人の指導者が今週7月10~11日にルクセンブルクで会合を開き、インダストリオール・アルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワークを発足させた。これらの組合は、アフリカ、独立国家共同体、ヨーロッパ、ラテンアメリカ、北米にある同社の主要な鉱山や製鋼施設のほぼすべてで、何万人ものアルセロール・ミッタル労働者を代表している。
指導者たちは、アルセロール・ミッタル・グローバル・ネットワークにおける組合間の連絡・連携・調整プログラムに取り組んだ。
「アルセロール・ミッタルの組合は国境を越えた連携の重要性を認識している。昨年9月の素材金属運営委員会で、いくつかの組合がグローバル組合ネットワークの結成を呼びかけた。そして今回、関連組合はネットワークを立ち上げ、積極的な参加を約束した。インダストリオールは彼らの取り組みを強く支持する」とヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は語った。
ルクセンブルクのニコラス・シュミット労働大臣が出席者に挨拶し、ルクセンブルクを拠点とするアルセロール・ミッタルが組合とのグローバルな社会的対話に参加することへの支持を表明、同社に他社の手本になるよう求めた。
アルセロール・ミッタル執行副社長兼人事責任者のバード・ウィレも会合で発言し、参加者からの質問やコメントに対応した。
ウィレは、すべての事業所における社会的対話、礼儀正しいコミュニケーションによる公開かつ透明な対話、強力な従業員関係、全労働者のための安全・健康で質の高い勤労生活など、グローバル・ディールの遵守によるアルセロール・ミッタルの取り組みについて話した。
インダストリオール・グローバルユニオンは2007年以降、アルセロール・ミッタルと共同グローバル安全衛生協定を締結している。この協定によって設置された委員会が、グローバル組合ネットワーク会議の翌日に会合を開き、現地レベルの合同安全衛生委員会向けに策定中の新しい訓練プログラムについて討議した。
アルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワークは主な目的として、より公式的で構造化された定期的なグローバル社会的対話(会社側が支援するグローバル委員会を含む)によって安全衛生だけでなく世界的関心事も追求する旨、会社側に書面で約束させることを確認した。
「私たちは、アルセロール・ミッタルがこの会合に参加し支援してくれたこと、私たちが事業のいくつかで抱えている懸念をめぐるインダストリオールとの対話に、同社が最近前向きな姿勢を示していることを評価する。また、アルセロール・ミッタルが積極的な労使関係に取り組んでいることも全面的に支持する。アルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワークおよびインダストリオールと提携しながら、それらの取り組みを共同で実現できると信じている」とサンチェスは付け加えた。