インダストリオールとインダストリオール・ヨーロッパ、
トルコのルノー労働者に対する有罪判決を非難
2018-11-14
インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパは本日発表の宣言で、トルコ・ブルサにあるルノーのオヤック工場で働く労働者・労働組合役員26人に対する有罪判決を強く非難している。
26人の労働者は懲役5カ月・執行猶予5年の判決を言い渡された。有罪判決を受けた労働者のうち誰かが5年以内に「罪」を犯せば、全員が刑務所に入る。上訴のチャンスはない。
労働者たちは、2016年3月にルノーのオヤック工場前で抗議行動に参加し、警察による暴力と不法拘留の犠牲になったあと、「会合およびデモに関する法律に違反」したとして有罪判決を受けた。
宣言は次のように述べている。
「トルコ政府は、その裁判機構も含めて、労働組合活動の非合法化をやめるべきである。この行為は国内外の中核的労働基準の甚だしい違反となる」
声明はさらに続く。
「ルノーは司法による労働者の迫害にはかかわらなかったにしても、社会的対話による紛争解決を怠り、それどころか2016年にスト中の労働者を弾圧するために警察を呼んだことに対する責任がある」
ルノーが組合選挙の実施を許可せず、労働者のスポークスパーソン2人を含む10人の労働者を解雇したあと、デモ参加者は団結権と労働者の復職を要求していた。オヤック工場の労働者は、圧倒的多数がトルコのインダストリオール・グローバルユニオン加盟組織、ビルレシク・メタル・イスによって組織化されている。
「重要な留意点は、オヤック工場におけるルノーの行動が2013年に私たちと締結されたグローバル枠組み協定に違反していたことである」とインダストリオールおよびインダストリオール・ヨーロッパの宣言は指摘している。「両組織は関連加盟組織とともに、ルノーによる容認できないグローバル枠組み協定違反への取り組みを要求し続けていく」
宣言全文は下記サイトを参照:
http://www.industriall-union.org/sites/default/files/uploads/documents/2018/TURKEY/Renault_convictions/joint_declaration_ref_criminalization_of_union_activities_in_turkey_14-11-2018.pdf