世界中の労働組合がバングラデシュ協定への支持を表明
2018-12-05
11月29~30日にメキシコで開かれたインダストリオール・グローバルユニオン執行委員会において、全世界の労働組合指導者200人以上がバングラデシュ協定に満場一致の支持を表明した。
執行委員会は、バングラデシュ政府に対し、アコードの機能を引き継ぐ能力のある管轄国家取締機関ができるまで、アコードがバングラデシュで活動を継続できるよう保証することを求める決議を可決した。
バングラデシュ最高裁判所は、アコードが11月30日にバングラデシュでの活動をやめるよう命令した。決定は、その命令に対するアコード側の上訴に関する12月6日の審問まで延期されている。
火災予防および建設物の安全に関するアコードは、2013年のラナ・プラザ工場崩落で1,000人以上が死亡した事故を受けて創設されたあと、バングラデシュの衣料工場の安全性向上に役立っている。
アコードは10万件を超える火災、建設物および電気関連の危険を確認し、その89%が是正された。1,000工場以上で200万人超の労働者が安全訓練に参加した。
決議は次のように続いている。
「バングラデシュ政府は、衣料工場の安全性を規制するために改善調整室を設置した。しかしながら、バングラデシュ政府の主張とは反対に、この機関はまだアコードの役割を引き継ぐ能力がない」
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長はシェイク・ハシナ・バングラデシュ首相への書簡で、アコードの活動を無条件で継続しなければならないと述べ、こう付け加えている。「バングラデシュ政府が確固たる国家公衆衛生・安全検査システムを早く開発できるよう願っている。そうは言っても、そのような時が来るまで、アコードは何百万人もの労働者の命を守るために基本的な役割を果たし続けなければならない」
インダストリオールはバングラデシュに20の加盟組合があり、その多くが衣料労組である。