ロシアの組合、フォルクスワーゲンの労働協約交渉で協力
2019-01-18
ロシアのカルガとニジニノブゴロドのフォルクスワーゲン工場で、インダストリオール加盟組織2団体が共同で労働協約を交渉することになった。立場の違いを超えて共同組織化キャンペーンを実施し、法定の承認基準を達成できるようにする。交渉は2月1日に始まる予定である。
2019年1月、フォルクスワーゲンの2大労働組合であるロシア自動車・農業機械労組(AFW)と地域間労働組合「労働者協会」(ITUWA)が、5カ月に及ぶ活発なキャンペーンの結果、工場労働者の過半数を組織化した。ITUWAは組合員数を865人から1,760人に、AFWは420人から883人に増やした。ロシアの法律によると、労働者の過半数を代表する労働組合には団体交渉を開始する権利がある。
新しい労働協約の目的は、従業員の立場を大幅に強化することである。使用者との交渉の主な争点は、20%を超える賃上げと、両組合の組合員から成る常設労働者代表機関の設置である。
ドミトリー・トルドボイITUWA会長はこう語った。
「2組合がついに50%の最低基準を達成したが、労働者たちは気を抜かないようにしてほしい。交渉手続きを開始する機会が得られたにすぎない。強い抵抗が予想されるため、交渉担当者は場合によっては集団行動も含めた支援を必要とするだろう」
これまで長い間、労働組合は企業レベルで競い合っていた。昨年夏に好ましい変化があった。インダストリオール・グローバルユニオンが加盟組織の会長を対話に招待し、さらなる協力の基礎を作ったのである。
アンドレイ・フェフェロフAFW会長が次のように述べた。
「今回達成された業績はすべて、主にインダストリオールとヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長の努力のおかげだ。私たちは、情報戦をやめて社会的パートナーシップを築く必要があることについて合意に至った。これは意義深い成果をもたらした」
労働組合にとって次の重要なステップは統一代表機関の創設である。この機関には両組合の活動家が加わる。
バディム・ボリソフ・インダストリオール地域事務所所長が次のように述べた。
「加盟組織が合意点を見いだしたことを歓迎する。ロシアならびに旧ソ連共和国の組合にとって、共同組織化キャンペーンは貴重な体験となった」