バングラデシュ協定の成果を確保
2019-05-22
アコードとバングラデシュの衣料使用者団体(BGMEA)が画期的合意に達した。これにより、バングラデシュでは今後も工場の安全性が改善する。この合意は5月19日にバングラデシュ上訴裁判所に承諾された。同裁判所は、12カ月の移行期間中にアコードが活動を続けることを許可している。
バングラデシュ最高裁判所がアコードは2018年11月30日にバングラデシュでの業務を停止しなければならないと決定してから、アコード締約ブランドと労働組合は、行き詰まりの打開策を見つけるためにバングラデシュ政府と交渉してきた。上訴裁判所は、この協議を継続できるようにするために何度か期間延長を認めたが、これ以上の延長は認めないと断言した。
アコードは5月19日の法廷審問のわずか数日前、アコードからバングラデシュの新設機関であるRMG持続可能性協議会(RSC)への最終的な引き継ぎの原則についてBGMEAと合意に達した。この合意は将来に向けてアコードの活動を維持し、労働組合の役割を保証している。
新しい機関は最終的にアコードの業務と機能、スタッフをすべて引き継ぐ。この機関の統治には、BGMEA/BKMEA、ブランド各社、グローバル労働組合および全国労働組合が参加する。RSCは関連政府省庁の規制枠組みの中で活動するが、政府からは独立する。
RSCは移行後も工場検査、改善、フォローアップ検査、労働者の訓練、独立苦情処理制度を継続し、ブランド、労働組合および消費者に、アコードの画期的な安全計画の不可欠な要素が守られるという必要な保証を提供する。
重要なことには、アコードの既存の透明性の特徴がすべて維持され、例えば検査・改善活動のすべての結果が公式ウェブサイトで完全に開示される。
クリスティー・ホフマンUNI書記長が述べた。
「アコードとBGMEAの合意は、バングラデシュRMG産業の最前線で労働者の安全を守るうえで重要な一歩前進だ。アコードの救命活動を続けることができる」
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長はこう語った。「アコード発足以来のインダストリオールの目標は常に、労働者の安全衛生を守ることだった。常設の国家安全遵守監視システム(RMG持続可能性協議会)でバングラデシュの全国労働組合が継続的に役割を果たすことは、これからも労働者の安全が損なわれないようにするための鍵となる。国内外の労働組合は今後とも懸命に努力し、バングラデシュの衣料労働者が最高水準の労働者安全訓練を受け、独立苦情処理制度を利用できるよう保証する」
RSCへの移行を促進するために、BGMEAは最高技術責任者とエンジニアを任命し、ダッカのアコード事務所に配置する。これによってBGMEAは、アコードの日常業務に関する必要な知識と経験を得て、RSCへの効果的かつ円滑な移行を確保できるようになる。
裁判所が認めた281日の移行期間中、アコードはバングラデシュで活動する法的許可を与えられる。