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第94号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年8月31日)

バングラデシュの組合、船舶解撤労働者向けの医療キャンプを実施

2019-08-02

7月26日にチッタゴン県シタクンダで医療キャンプが実施され、インダストリオール加盟組織の船舶解撤組合員150人以上が恩恵を受けた。

船舶解撤労働者に基本的な健康診断と無償の治療を提供するこの臨時診療所は、インダストリオールとFNVの船舶解撤労働者プロジェクトの一環として、インダストリオール加盟組織のバングラデシュ金属労働者連盟(BMF)とバングラデシュ金属・化学・衣料・縫製労連(BMCGTWF)が組織した。

船舶解撤労働者の大半が体の痛みや発熱、身体の虚弱といった一般的な健康問題を抱えている状況が見られ、数人の労働者が脚、ひざ、骨の激痛を訴えた。医師たちは処方箋を提供し、その後の診断のために助言した。

船舶解撤労働者のムハンマド・ハリム(27歳)は次のように述べた。
「この医療キャンプの医師たちはとても親切で、私の健康問題について丁寧に説明してくれた。健康に関する助言だけでなく、薬ももらえたことが大変うれしい。こんな医療キャンプをあと何日か続けてほしい。私やこの地域の船舶解撤労働者数百人にとって大いに役立つだろう」

このキャンプにはチッタゴン医大病院の一般医や整形外科医、皮膚科専門医が参加し、船舶解撤労働者を治療した。

松崎寛インダストリオール造船・船舶解撤担当部長がこう述べた。
「この医療キャンプを実施した狙いは、船舶解撤場の近くに医療設備がない状況下で、船舶解撤労働者に基本的な医療支援を提供することだ。政府・使用者は、船舶解撤労働者向けの優れた保健インフラを整備するために、もっと有意義な措置を講じる必要がある」

アプールヴァ・カイワール・インダストリオール南アジア地域事務所所長は言う。
「バングラデシュのインダストリオール加盟組織が昨年に続いて今年も医療キャンプをうまく組織し、船舶解撤労働者向けのこの重要な連帯イニシアティブを実施してくれたことを称賛する。今後も同様の実り多い働きかけを期待している」

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