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第97号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2019年11月30日)

イタリアの金属労働者、持続可能な産業を求めてスト

2019-11-04

イタリアのインダストリオール・グローバルユニオン金属部門加盟組織FIOM-CGIL、FIM-CISLおよびUILM-ULの組合員は、10月31日に2時間ストを実施して職場集会を開き、持続可能な産業の未来のための緊急政策を要求した。

このストがイタリア全国の職場で実施された現在、工業生産の減少、賃金の低下、職場災害の増加を受けて、イタリアの金属産業の未来をめぐる不透明性が高まっている。主な要求は、産業・雇用危機の阻止、経済的・社会的成長の回復、投資の再開、賃金の増額、労働者の基本的権利の尊重、新規雇用の創出に関する意思決定への労働者の関与、新技術による生産性向上の恩恵の共有、社会的セーフティーネットの改革、職場における安全衛生の改善要求である。

「金属労働者は、この産業と国に対する自らの全体的責任を認識しており、労働者の生活と雇用の保護に必要とされる大きな技術変化や生態系変化を牽引したいと考えている」とFIOM、FIMおよびUILMの共同声明は述べている。

このストと動員はイタリアの産業が低迷している中で使用者と政府、議会に圧力をかけて行動を起こさせるために必要な措置だ、と3団体は考えており、次のように述べた。
「イタリアでは現在160社が危機的状況にあるが、解決の見通しは立っていない。経済的・社会的成長の再開と雇用および安全衛生の保護を目指す官民投資を通して、企業と労働問題を再び政治課題の中心に据える必要がある」

共同声明は次のように続く。
「イタリアでは耐え難い状況が見られる。社会的セーフティーネットの利用が増えており、家庭用具から鉄鋼業、自動車産業、電子、情報技術、設備に至る全産業で、工場全体の閉鎖が発表されている。再編プロセスは労働者にコストを転嫁して企業の収益性を保証する場合があまりにも多すぎる。同時に、仕事関連の死傷事故が増えている。この状況はもはや許容できない」

インダストリオール・グローバルユニオンとインダストリオール・ヨーロッパは、ストの前にFIM-CISL、FIOM-CGILおよびUILMに共同連帯メッセージを送り、次のように述べた。
「戦略的な部門への官民投資によって雇用を増やし、環境的に持続可能な方法で良質な雇用を創出しようとする皆さんの闘いを全面的に支持します」

FIM、FIOMおよびUILMは、この動員を継続し、11月20日にローマで金属労働者の全国集会を開く旨発表した。

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