アジア太平洋の若年労働者が将来の計画を策定
2019-11-05
全国レベルで青年委員会を設置して最終的に地域ネットワークを結成することが、10月21~22日にマレーシアのポートディクソンで開かれた青年交流フォーラムの主要な目的である。能力を強化して若年労働者に組合活動への関与を奨励することが、このグループを強化するために確認された主な戦略の1つである。
この交流には、南アジアと東南アジアのインダストリオール加盟組織から50人以上の若年労働者が参加した。若年労働者は各自の組合活動を共有した。リーダーシップの組織・構築だけでなく、ユースキャンプ、より多くの若年労働者に接触するためのウェブサイト、英語・コンピューター研修の例があった。
2日間の交流で、全世界の若年労働者を取り巻く状況、ジェンダー平等、仕事の世界におけるジェンダーに基づく暴力とハラスメントに関する新たに採択されたILO第190号条約、コミュニケーション技術のような問題に取り組んだ。
スウェーデンの組合ビジョン・スウェーデンのイザベル・オラウソンが、スウェーデンの大学生に労働組合加入と卒業・就職後の組合員資格継続を奨励している状況を説明した。
「2020年にケープタウンで、インダストリオール大会と同時にグローバル青年会合が開かれる」とインダストリオール青年コーディネーターのサラ・フローレスが述べた。
「今度の会合の議題に関して皆さんの意見を聞くことが重要だ。若年労働者が積極的に行動し、組合指導部を青年活動に関与させる必要がある。将来の組合指導者を訓練する必要がある」
参加者たちは今後を見据えて、組合の力を強化するための若年労働者の組織化・訓練に焦点を当てた国家行動計画と、組合レベル、地域レベル両方の青年委員会の計画について討議した。
来年計画されている活動には、インダストリー4.0に関する学習、10月7日のディーセント・ワーク世界行動デーの行動、ILO第190号条約の批准キャンペーンがある。
2020年にはインドネシア、ミャンマーまたはタイでのフォーラム開催も提案された。
アニー・アドビエント・インダストリオール東南アジア地域事務所所長が参加者に、急速に変化している労働環境で組合指導者になることの難しさと成功例を取り上げるよう促した。
「これを実現するには、若年労働者が労働組合にかかわり続けなければならない。若年労働者はインダストリー4.0の課題に直面しており、皆さんは若年労働者として、適切な組合の取り組みを提案することができる。インダストリオール地域事務所は、若者に権限を与える活動や国内・地域レベルにおける青年機構の設置を強く支持する」