広報ニュース

第99号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2020年2月26日)

トルコの金属労働者、交渉の行き詰まりでストを計画

2020-01-21

トルコの金属労組3団体(トルコ・メタル、ビルレシク・メタル・イス、オズチェリク・イス)の組合員約13万人は、交渉決裂を受けて、公正な労働協約を求める闘いの継続を決意している。組合は、解決策が見つからなければ来月ストを決行する計画を立てている。

大手多国籍企業も含む約200職場を対象とする現行労働協約は、昨年8月に失効した。

交渉は10月に始まり、3組合は2年協約による26~34%の賃上げと労働条件改善に関する要求を提示した。トルコ金属産業使用者団体(MESS)は3年協約を強く要求した。

MESSの賃上げ提示はインフレ率である6.05%から8%に引き上げられ、その後10%に上がったが、労働者の要求や期待にはほど遠かったため、組合側はこれを拒絶した。

アドナン・セルダログル・ビルレシク・メタル・イス会長は次のように述べた。

「私たちは富を生み出しており、正当な取り分を求めている。金属労働者の要求に応えるべきだ。さもなければ、憲法上の権利、すなわちスト権を行使する」

数回にわたる交渉が決裂したため、3組合は12月に職場で行動を起こしたり、ピケやデモ、作業停止によって使用者に抗議したり、メディアに訴えたりし始めた。

1月19日に数十万人の金属労働者がブルサ(トルコ・メタルが開催)とゲブゼ(ビルレシク・メタル・イスが開催)の集会に参加し、賃金・労働条件改善を求めて闘う決意を表明した。

「このデモは、この国で虐げられており、現在の賃金で生活できない何百万という人々のための行動だ。この集会は抵抗の表明であり、私たちは協力してこの闘いに勝つ」とペフラル・カフラック・トルコ・メタル会長は語った。

トルコの金属労働者によると、高いインフレ率がトルコ・リラ下落と相まって、金属産業の賃金は辛うじて全国最低賃金を上回る程度である。

「私たちは、金属労働者の正当な要求に関する使用者の妥協しない姿勢を、これまでにない強い口調で非難する。使用者に対し、組合と真の対話を行い、貧困賃金の根絶に向けて合意に達するよう要求する」とヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は述べた。

リュック・トライアングル・インダストリオール・ヨーロッパ書記長はこう述べた。

「正当な賃上げを求めて闘うトルコの組合を支持する。労働者が生産性上昇の公正な取り分を得ることが重要だ。団体交渉で満足できる結果を出すために、今後数日間、数週間に実施されるすべての行動において加盟組織を支持する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

« 前のニュース  次のニュース »