インダストリオールとミシュラン、グローバル従業員代表委員会設置協定を締結
2020-01-28
インダストリオールとミシュランは1月27日、ミシュラン・グローバル従業員代表委員会の設置協定に署名した。グループの労働者を代表する新しい委員会は、ミシュラン欧州従業員代表委員会(MEWC)の活動、方法および成果を大いに活用する。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長とフロラン・メネゴー・ミシュラン・グループCEOは2020年1月27日、ミシュラン・グローバル従業員代表委員会を設置する協定に署名した。
ミシュラン・グループにとって、このインダストリオールとの協定は、世界中の同社事業で率直かつ建設的で信頼できる社会的対話を促進することを目的として、数年前に開始されたプロセスにおける画期的出来事である。
このグローバル従業員代表委員会は、以下の目的を果たすために設置された。
●グループが活動している国々で従業員を代表する社会的対話の新しい基盤を築くこと。
●世界中でミシュラン・グループに影響を及ぼしている経済・社会・環境の変化によりよく備えること。
●グループの経済的転換を踏まえて、すべての国々で必要な社会的支援を改善すること。
したがって、委員会の任務は以下のとおりである。
●ミシュランが活動するすべての国々の労働者と、グループの成果や戦略目標を明白に共有すること。
●グループの転換の社会的影響、競争力、社会的保護、多様性(特に障害およびインクルージョン)、持続可能な開発などに取り組む重要方針の共同策定を支援すること。
ミシュラン・グローバル従業員代表委員会の議長は、レミ・デ・フェルディヤック・ミシュラン・グループ書記長が務める。2月中に50人の委員を指名し、今年4月1日に仏クレルモンフェランで開催予定の初会合に適切に備えられるようにする。
この協定によってミシュランは、ILO基本条約、国連ビジネスと人権に関する指導原則およびOECD多国籍企業行動指針の重要性を認めている。同グループは、人権を支持・尊重するとともに、この問題に警戒の目を向ける文化を育むことを誓約。特にミシュランは、結社の自由と従業員代表の原則に従い、従業員と組合代表の権利を保護することを約束している。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。
「グローバル従業員代表委員会は、多国籍企業を行動計画に関与させる戦略的な方法だ。ミシュランは部門をリードする企業であり、グローバル従業員代表委員会はグループ内部の労使関係強化に向けてさらに一歩踏み出している」
フロラン・メネゴー・ミシュラン・グループCEOは言う。
「ミシュラン・グローバル従業員代表委員会は、社会的対話を促進し、当社が進化する中で労働者を支援するにあたって、私たちがさらに前進できるようにしてくれる。それに、世界中で労働条件を改善して労働者の権利を強化するうえでも役立つ」