「自分たちの将来を守る」とスペインのアルコア労働者
2020-06-03
スペインの組合CC.OOデ・インダストリアとUGTFICAは、サンシブラーオとルゴ、ガリシアの事業でアルミニウム生産を中止し、534人の労働者をレイオフするというアルコアの決定に反対している。
アルコアは雇用保障を条件に、過去2年間に最大3,800万ユーロの公的支援を受けた。アルコアは現在、エネルギー費の上昇とアルミニウム価格の下落を口実に使っており、「この協議期間が終わるまで決定は下さない」と発表している。
世界有数のアルミメーカーであるアルコアは長年にわたって、スペインのガリシア地域で他のいくつかのアルミ工場を引き離してきた。
サンシブラーオのアルミニウム工場が閉鎖されれば、スペインは他の多くの部門にとって不可欠なアルミを生産できなくなってしまうため、同国経済に甚大な影響が及ぶだろう。
スペインのインダストリオール加盟組織CC.OOデ・インダストリアおよびUGTFICAは、工場の雇用だけでなく一次アルミニウム製造の維持も保証する措置の採用を求めている。
スペインの両組合は、アビレスとラコルニャの他のアルコア工場でも似たような状況に遭遇し、苦しい経験をしている。両組合はスペイン政府に対し、アルコアによる有害な動きを回避するために必要な措置を講じるよう促している。
サンシブラーオ工場は地域のGDPの25%に貢献しており、534人の雇用喪失は経済に大きな影響を与えるだろう。
「インダストリオール・グローバルユニオンはインダストリオール・ヨーロッパとともにアルコアに対し、集団解雇を再検討して両組合ならびに政府との交渉の場に戻り、同社およびサンシブラーオ工場労働者のために公正で実行可能な解決策を共同で達成するよう求めている」とヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は言う。
両組織は、雇用を求めて合法的かつ正当な闘いを繰り広げているスペインの組合およびアルコアの組合員との連帯を表明している。
インダストリオールは、アルコア従業員を代表している加盟組織の間でグローバル組合ネットワークを構築している。