インドネシアの金属労働者、PTジュイ・シンの不当解雇を非難
2020-09-25
<JCM記事要約>
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インドネシア金属労連(FSPMI)は、PTジュイ・シン・インドネシア労働者197人の不当解雇を非難。労働法を尊重して労働者全員を復職させ、未払賃金を全額支給するよう要求している。
北スマトラ州にあるセラミックタイル会社のPTジュイ・シン・インドネシア(PTJSI)は2020年5月、COVID-19パンデミック下での減益を理由に労働者に解雇を通告した。この一方的な解雇は、解雇に先立って労働組合との労使交渉を行わなければならないと明記する労働法2003年第13号に違反する。
会社側による交渉拒否に抗議するために、労働者は5月11日にストに入った。同社は数日後に報復として、FSPMIの地方委員全員を含む197人の労働者を解雇した。
地方・州レベル組合は、北スマトラ州の地区労働省に苦情を申し立て、労働者の要求に応じなかった労働省を批判した。
労働者と組合は何度か抗議行動を組織。例えば9月12日に、PTJSIによって解雇された労働者30人が会社近くの工業地帯で「スリープイン」抗議を実施した。この行動は労働法が空文化しているというメッセージを送った。
サイド・イクバルFSPMI会長は言う。
「労働大臣に、労働者を訪問して紛争を解決するよう要求する。政府は労働法を執行し、PTJSIに対して厳しい措置を取らなければならない。COVID-19に勢いを得て使用者が法律を破り、組合をつぶそうとしていることは事実だ」
「2月以降、3,121人ものFSPMI組合員が解雇されており、約1万人が賃金の全部または一部を支給されずに一時解雇されたり、契約を打ち切られたりしている。これは深刻な雇用危機だ。そういうわけで政府に対し、オムニバス法案よりも大量解雇の問題に集中するよう求める」
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は同社に書簡を送り、次のように述べた。
「御社がFSPMI支部組合と法律に定める事前労使交渉を行うことを拒否し、2020年5月に197人の労働者を一方的に解雇したと聞き、憤りを感じています。これは労働法2003年第13号の甚だしい違反であり、インドネシアにおける法の支配の深刻な侵害でもあります」
「PTジュイ・シン・インドネシアに対し、2020年5月に解雇された労働者197人の即時復職と、すべての未払賃金、給付および勤続年数の保障を強く要請します」
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