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インダストリオール・ニュース2013年第2号(2013年1月31日~2月11日)

解雇されたマルチ・スズキ労働者に国家弾圧

2013-02-07

 マルチ・スズキ労組(MSWU)は2013年2月5日に全インド連帯行動デーを組織し、国家による弾圧を非難するとともに、逮捕された労働者の釈放と解雇されたマルチ・スズキ・インディア・リミテッド(MSIL)労働者全員の復職を要求した。

 2012年7月18日の暴力事件でマルチ・スズキ・インディア・リミテッド(MSIL)マネサール工場の管理者が死亡したあと、労働者に対する国家弾圧が強まっている。現在、マルチ・スズキ労組(MSWU)(登録番号1923)の役員全員を含む147人の労働者が、6カ月以上にわたって保釈を認められずに投獄されている。さらに66人の労働者に、保釈の認められない逮捕状が発行された。7月18日の事件に対応して、MSIL経営陣は546人の正規労働者と2,300人近くの契約労働者を解雇した。

 MSWUが登録を取り消され、役員全員がグルガオン中央刑務所に投獄されているため、暫定労働委員会(PWC)が労働者の闘いを主導している。この闘争はハリヤナ州全域とデリーでの集会やデモ、集団ハンストなど、さまざまな形で行われている。MSWUとPWCは自動車労働者大会を開催し、首都圏工業地帯全体で契約労働者との連帯強化にも努めた。先ごろハリヤナ州全域で「正義の集会」を開催し、2013年1月27日にロータックで5,000人以上が集団デモを実施するに至った。MSWUの申し立てによると、警察と諜報機関は、先頭に立って扇動を主導している活動家を全員逮捕している。その結果、労働者は不安を感じ、公然と動員に参加するのを怖がっている。

 ハリヤナ州首相の政治秘書はデモ参加者に、州首相が2月13日に労働側と会談して協議することを約束した。この危機的状況下でMSWUは、2013年2月5日にニューデリーのジャンタル・マンタルで全インド連帯行動デーを実施。労働組合、学生組合、人権擁護組織から成る全国レベル組織23団体の代表約150人が連帯デモに参加した。地域選出代表とブーピンドラ・フーダ・ハリヤナ州首相に覚書が提出された。

MSWUの要求は以下のとおり。

●2012年7月18日の事件を調査するために独立した公正なハイレベル委員会を設置すること。

●逮捕された147人の労働者全員を即時釈放すること。

●解雇された労働者全員(546人の常用労働者と約2,300人の契約労働者)を直ちに復職させること。

●労働法を軽視する態度を改め、地域のすべての自動車会社で組合結成権を実施すること。

●工業地帯で永続的な仕事に契約労働を利用する違法な制度を撤廃すること。

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