ロシアのカルガで反組合的行為に違法判決
2013-01-31
ロシア・カルガの検察当局は、プジョーシトロエン工場敷地内での公的活動(組合組織化を含む)に対する経営側の「禁止措置」を違法と裁定した。 (写真は、組合のビラ配りを違法に禁止するカルガの看板)
ロシア労働同盟(KTR)にも加盟しているインダストリオール加盟組織、地域間自動車労組(ITUA)はKTRに対し、カルガでのプジョーシトロエンの行動が合法的なものかどうか検察当局に問い合わせるよう求めた。
これに先立って同社は、工場の駐車場に看板を立て、「駐車場内でのビラ配りならびにあらゆる公的活動を禁止する」と発表した。その結果、ITUAのオルグが勤務終了後に工場を出る労働者に組合のビラを配布し始めると、警備員から身体的な攻撃を受け、しばらく駐車場に拘束された。
ITUAは地元の警察に訴えたが、上部団体のKTR経由でも、そのような看板の掲示がそもそも合法的なのかどうか検察当局に問い合わせた。
検察当局は、「経営側の行動は違法であり、工場敷地内での公的活動はロシアの法律で保障されているため、経営側にそれを禁止する権利はない」と回答した。
ITUAのオルグに対する肉体的な暴力に関する苦情はカルガ市警に送られた。
ITUAはカルガ産業クラスターで強い存在感を示しており、フォルクスワーゲンおよびベンテラー(VWの自動車部品サプライヤー)と労働協約を締結している。