UAW、フレックスNゲートでディーセントな雇用を求めてピケ主導
2013-02-14
全米自動車労組(UAW)は2月13日、全米7工場で同時に非組合労働者とともに結集し、使用者のフレックスNゲートにディーセント・ワークに対する権利と労働組合権の尊重を要求した。
この大手自動車部品メーカーは米国イリノイ州を拠点に、主としてゼネラル・モーターズ、フォード、クライスラー、トヨタ、日産に金属製バンパー、内装・外装用プラスチック部品、照明装置および打抜金属部材を供給している。フレックスNゲートはアメリカで179番目に裕福なシャヒド・カーンが所有する年間売上高30億米ドルの企業であり、アメリカで屈指の急成長を遂げている自動車部品メーカーだ。しかし同社は莫大な資金を有するにもかかわらず、インディアナ、イリノイ、ミシガン、オハイオ、テキサス各州の非組合施設で1年以上にわたって不法にUAWの組織化活動を妨げている。非組合労働者は仕事で生命を脅かす危険にもさらされている。
2月13日に5州の工場で同時に実施された「フレックスNゲートで公正を求めて団結」ピケは同社に対し、安全性の向上、生活賃金の支払い、非組合工場における反組合的な組織化戦略の撤回によって、アメリカの労働者に投資するよう要求した。このピケには、顧客企業であるゼネラル・モーターズ、フォードおよびクライスラーのUAW組合員も加わって支援した。ミシガン州ウォーレンとイリノイ州ベルビディアの工場では、UAW組合員がフレックスNゲートとの新規協約交渉の最終段階に入っている。両工場の労働者は2月9~10日の週末に、公正な協約を達成するために必要に応じてストを実施することを圧倒的多数で票決した。
「一連の交渉で、組織化工場・未組織工場両方の問題について懸念を表明した」と、ウォーレンのUAW第155支部で交渉委員を務めるビリー・ウィリアムズは述べた。「フレックスNゲートの非組合工場の賃金・労働条件は、公正な協約を取り決める私たちの能力に直接影響を及ぼす。会社側がわずかな賃金しか支払わず、非組合工場の安全のような重要問題に手を抜くことを認めれば、協約交渉で前進し続けるのが極めて困難になる。そのような工場は、私たちが懸命に努力して確立した基準を引き下げてしまった。品質や効率に基づいて競争するのではなく、どれだけ基準を低くできるかだけを考えている」
詳しくはUAWのフレックスNゲート公正要求キャンペーン専用ページを参照:http://justiceatflexngate.org/
UAWは、同じく組織化対象のミシシッピ州カントンの組立工場で、日産に対する圧力を強め続けている。