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インダストリオール・ニュース2013年第3号(2013年2月13~27日)

シンガポールの加盟組織、新インダストリオール地域事務所を歓迎

2013-02-13

 

新事務所で開かれた戦略・リーダーシップ会議

シンガポールのインダストリオール加盟組織は、2013年2月4日の新インダストリオール東南アジア事務所開設を早速歓迎した。

 加盟組織は、新事務所の拠点でもあるテンベリング・センターで開かれた戦略・リーダーシップ会議に出席し、2013年4月にシンガポールで行われるいくつかの重要な行事の日程について討議した。

 シンガポール経済は製造品輸出、特に航空宇宙、エレクトロニクス、IT製品、製薬品、造船に依存するところが大きい。従業員総数の約19%が、国内総生産の27%強を占める製造業で雇用されている。シンガポール全国労働組合会議(NTUC)は唯一のナショナルセンターで、61の加盟組織と60万人以上の組合員を擁する。インダストリオール加盟組合は製造業部門のすべてをカバーしている。

 指導者たちは会合で、新たに結成されたインダストリオール・グローバルユニオンを加盟組織に紹介するだけでなく、新事務所と加盟組織との交流を改善する方法も議論。訓練・教育交流、コミュニケーション改善方法、シンガポールにおけるインダストリオールの知名度向上も取り上げた。1つの結果として、インダストリオールのアニー・アドビエント地域書記とボニー・ディアナント地域役員が各加盟組織の執行委員会に出席し、インダストリオールの活動に関する地域の知識を強化することになった。

 ロブ・ジョンストン・インダストリオール・エグゼクティブ・ディレクターは、参加者に次のように語った。「インダストリオールがアジア太平洋地域で知名度を高めることが重要だ。この地域は急速にグローバル経済の製造拠点になりつつある。地域事務所は域内加盟組織の実情を正確に把握し、作業プログラムに加盟組織のニーズを反映させる必要がある」

 シンガポール会合に先立ってアジア太平洋地域でいくつかのリーダーシップ・フォーラムが開かれ、新たに結成されるインダストリオール・グローバルユニオンで協力する方法について合併パートナーの加盟組織が戦略を練り上げた。これまでにインドネシア、フィリピン、タイでフォーラムが開かれた。それぞれのフォーラムで採用されたアプローチは地方文化を反映して異なっているが、結果は同じだ。すなわち、全国レベルでインダストリオールを確立したいという強い願望である。シンガポールの加盟組織は、協調強化の可能性やインダストリオール活動への参加促進方法を模索することにも合意した。

 現地の組合が直面している共通課題は、ヨーロッパの需要低迷による製造品輸出の減速である。NTUC傘下の組合は、先ごろ政府が発表した論議を呼ぶ人口白書への対応も調整している。この白書には、外国人労働者数、インフラ、教育、技能など、2020~2030年の諸問題に対する政府の取り組みを決定するいくつかの重要分野が盛り込まれている。どれもシンガポールの製造業の未来に影響を与える問題ばかりだ。インダストリオール加盟組織は、何人かの幹部が三者協議機関に加わっており、この討議に影響を及ぼしやすい立場にあるように思える。

新シンガポール事務所の詳細な連絡先は以下のとおり。

インダストリオール東南アジア事務所

252 Tembeling Road

03-07 Tembeling Centre

Singapore 423731

電話:+65-63 46 4303

ファックス:+65-63 46 4304

Eメール:seao@industriall-union.org

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