アルゼンチン議会、第190号条約の批准を支持
2020-11-23
<JCM記事要約>
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アルゼンチンで下院が批准法案を承認、同国はウルグアイとフィジーに続いて世界で3番目に、世界と仕事の世界における暴力とハラスメントの撤廃に関するILO第190号条約を採択しようとしている。
この法案は11月11日に大差で承認された。アルゼンチンが第190号条約と関連勧告(第206号)を批准するには、アルベルト・フェルナンデス政権が、スイス・ジュネーブのILO本部に正式な批准書を寄託しなければならない。
アルゼンチンは、条約を批准したら国内法を調整し、暴力と職場のハラスメントの両方の防止・対処に関する内容を盛り込まなければならない。
アルゼンチンの組合は、法案の承認を促進するにあたって重要な役割を果たした。CGTの連邦女性労働組合員グループのスポークスマンを務めるバネーゼ・シレイ議員は下院のセッションで、職場暴力撤廃キャンペーンにおいて組合間ネットワーク(ナショナルセンター3団体傘下の100を超える組合で構成)が果たした役割を強調した。
2019年6月に第190号条約が承認されてから、組合総連合は政府に同条約の批准を正式に求めてきた。組合は、アルゼンチンで暴力と職場のハラスメントの問題に関する認識も高め、広く条約の批准を促進している。
ジェンダー・繊維・電子・エネルギー・鉱業・鉄鋼担当のローラ・カーター・インダストリオール地域事務所所長代理は言う。
「アルゼンチンは第190号条約の批准によって、より品位ある作業環境を生み出し、職場に暴力の入る余地はないというメッセージを送る」
「パンデミック下でドメスティック・バイオレンスが増えている。この条約は、家庭の暴力は仕事の世界に影響を与えないという考えも一蹴している。すべての加盟組織に対し、第190号条約の批准達成に向けた取り組みを強めるよう促す」
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