インドネシアで支部組合指導者を復職させよ
2020-12-22
<JCM記事要約>
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インドネシアのインダストリオール加盟組織ロメニックはPTケメット・バタム・エレクトロニクスに対し、無許可休暇の疑いで11月に解雇されたロメニック支部組合書記長の復職を要求している。
労働協約に従って、ウィスヌ・ヌンキー・サプトラは、組合役員として組合休暇取得権を有し、休暇の取得を上司に知らせていた。その日、サプトラは、バタム島で失業中の労働者に食料を配給するロメニックの活動を組織し、その後、病気にかかっていた息子を看病するために自宅に帰った。
サプトラの同僚たちは、この不当解雇に抗議して連帯ストを開始した。これに対して会社側は、100人を超えるロメニック組合員に、スト参加に関する警告書を発行した。
インダストリオール・グローバルユニオンはPTケメット・バタム・エレクトロニクスに書簡を送付、会社は組合役員が申請した病気休暇にもっと寛容に対応し、バタム島民の一般の福祉を改善するサプトラとロメニックの社会事業を歓迎すべきだと述べた。
インダストリオールとロメニックの介入後、紛争は労使関係裁判所に付託された。判決を待っている間、サプトラは賃金を受け取り続けている。
エドゥアルド・マルパウン・ロメニック副会長は言う。
「PTケメットがサプトラを元のポストに復職させることを願う。パンデミック下にあって、産業平和と双方両得の解決策が必要だ」
アニー・アドビエント・インダストリオール東南アジア地域事務所所長は言う。
「パンデミックの結果、インドネシアでは少なくとも256万人の労働者が失業し、170万人が一時解雇された。使用者は、この危機的な時期に社会的責任を果たすべきだ。私たちはPTケメットに対し、その決定を再考して直ちにサプトラを復職させるよう要請する」