アルセロール・ミッタル南アフリカのスタック崩落事故で労働者3人が死亡
2021-02-18
<JCM記事要約>
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インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織の南アフリカ全国金属労組(NUMSA)は、2月16日にバンダービールパークのアルセロール・ミッタル工場で発生した建物倒壊で死亡した3人の労働者を追悼している。
NUMSAの報告によると、会社側の対応が遅く、効率が悪かったため、労働者が中心となって救助作業を行い、瓦礫の中から亡くなった労働者の遺体を収容した。アルセロール・ミッタルによると、コークス炉の上にレンガと石で造られた高さ90メートルのスタックが崩壊し、監視ブースが中にいた3人の労働者とともに瓦礫に埋まった。
NUMSAセディベング地域担当書記のカベロ・ラモクハタリは言う。
「特に犠牲者の遺族にとって、これは恐ろしい壊滅的な事故だ。遺族たちは、最愛の人の生存が確認されることを心から待ち望んでいた。残念ながら、それはかなわなかった。亡くなった方々のご遺族、ご友人に深い哀悼の意を表明する。NUMSAは雇用労働省に対し、この事故の原因の詳細かつ徹底的な調査を開始するよう求めている」
NUMSAの話では、アルセロール・ミッタルは同労組が提起した安全衛生問題に「残忍に」対応し、その結果、この事故の前に同社の不十分な安全衛生プロトコルを暴露した職場委員が解雇された。
マティアス・ハートウィッチ・インダストリオール素材金属部門担当部長は言う。
「アルセロール・ミッタルは、事件の徹底的な調査を行うこと、NUMSAに調査への参加を促すことを約束している」
アルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワークを構成している姉妹組合は、直ちに連帯を表明した。例えば、ブラジルCNM-CUTのパウロ・カイレス会長とマイコン・ミシェル国際問題局長は、連帯書簡で次のように述べている。
「もし同社担当の介入チームの不参加が確認されれば、非常に深刻な耐え難い事態だ。原因と責任を確認し、このような事故が二度と起こらないようにすることが不可欠だと思う」
インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール・フランス・ヌデソミン所長は言う。
「死亡事故の悲報を聞いて大変なショックと疑念を感じており、直ちに亡くなった労働者のご遺族とともに喪に服した。労働者の安全衛生を引き続き優先課題とすべきであり、そのような事故が発生したときに緊急対応チームが待機し、常に準備を整えておくようにすることが重要だ。調査の結果、何が起こったかが明らかになることを期待している」
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