ネクスペリア労組、指導者の復職を求めてキャンペーン開始
2021-03-23
【JCM記事要約】
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2021年3月23日:ネクスペリア・フィリピン労組は、エミリー・バレイ副会長の復職を求めるキャンペーンを開始した。同労組の主張によると、副会長の解雇はCOVID-19衛生プロトコル違反と偽った組合つぶしである。
ネクスペリア・フィリピンは1月19日、2020年12月15日に会社のシャトルバスの乗客定員ルールに違反したという理由でエミリー・バレイを解雇した。
バレイは同社人事部への説明で、夜勤労働者が夜の9時30分に暗い集合場所で待つことに不安を感じていたため、バス運転手に定員の28人に加えて4人の労働者を乗せてほしいと頼んだ、と述べている。
この集合場所では過去に犯罪事件が起こっており、労働者は安全性だけでなく、午後10時のシフト開始に間に合うように会社に着けるかどうか心配していた。
ネクスペリア労組はCOVID-19政府機関間タスクフォース(IATF)が定めた衛生プロトコルを尊重しているが、微罪でベテラン組合指導者を解雇するのは正当と認められないと主張している。
同労組が解雇と闘っているにもかかわらず、ネクスペリアは挙げられた理由を受け入れようとせず、2月9日にバレイの雇用を打ち切った。3月24日にも苦情処理手続き会合が予定されていたが、会社側は組合に、エミリー解雇の決定は最終的なものなので会合は必要ないと伝えてきた。
MWAPスポークスパーソンのジュリアス・カランダンは言う。
「エミリーは30年近くにわたってネクスペリアで活動してきた献身的な組合指導者であり、権利擁護者だ。フィリピンで労働組合員への攻撃が強まっている状況下で、ネクスペリアによる彼女の解雇は組合つぶしに等しい。この行為を強く非難し、エミリーの即時復職を要求する」
アニー・アドビエント・インダストリオール東南アジア地域事務所所長は言う。
「COVID-19パンデミックは、使用者が労働組合を攻撃して組合指導者を排除する簡単な武器になっている。インダストリオールは、バレイ復職キャンペーンを全面的に支持する。力を合わせて、職場と社会で強まる権威主義と闘う」
ネクスペリア労組は、フィリピン金属労働者同盟(MWAP)を通してインダストリオール・グローバルユニオンに加盟している。
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