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第125号インダストリオール・ウェブサイトニュース(2021年4月21日)

国際連帯によってケニアの自動車工場で不安定雇用を撤廃

2021-03-31

【JCM記事要約】

  • フォルクスワーゲンをはじめとする自動車の委託組立を行うケニア・ビークル・マニュファクチャラーズ(KVM)の時間単位で賃金を支払う出来高払い制に反対し、ケニア金属合同労組(AUKMW)が長年運動を続けてきた結果、フォルクスワーゲン従業員代表委員会の支援も受け、労働者42人が月給を支払われることとなった。
  • AUKMW書記長は、KVM経営陣による今回の措置を労働者にとっての勝利と称え、ケニアの自動車部門における不安定な労働条件の撤廃に向けた重要な一歩だと評価した。
  • フォルクスワーゲン欧州・世界グループ従業員代表委員会も、今回の成果は地域のさまざまな労働組合、フリードリヒ・エーベルト財団およびインダストリオールとともに構築したサハラ以南ネットワークの重要性を示すものであり、今後も協力関係を継続していく、とした。

 

2021年3月31日:インダストリオール加盟組織のケニア金属合同労組(AUKMW)は長年、時間単位で労働者に賃金を支払うケニア・ビークル・マニュファクチャラーズ(KVM)の出来高払い制に反対して運動してきた。フォルクスワーゲン従業員代表委員会の支援により、2021年1月から、影響を受けた労働者42人の契約内容が改善し、今では月給を支払われている。
                                                      

これは労働者にとって吉報である。例えば、KVMで20年間、出来高払いで働いてきたアニーサは言う。

「賃金が上がって喜んでおり、雇用が保障される長期契約を期待している。現在、1カ月単位の契約で働いている。雇用保障は私たちと扶養家族の生活を改善してくれるので重要だ」

ローズ・オマモAUKMW書記長は言う。

「私たちはKVM経営陣によるこの措置を称賛しており、労働者にとっての勝利と考えている。これはケニアの自動車部門における不安定な労働条件の撤廃に向けた重要な一歩だ。フォルクスワーゲン従業員代表委員会の同僚が支援を寄せてくれたことに感謝している。これは私たちがサハラ以南アフリカVWネットワークに関与した結果だ」

フォルクスワーゲン欧州・世界グループ従業員代表委員会のベルント・オスターロー会長は言う。

「KVMで42人の出来高払い労働者が、私たちの支援によって適切な契約を確保したことをうれしく思う。これはAUKMWの大きな業績でもある。今回の成功は、この労働組合の同僚の熱心な関与がなければ達成できなかっただろう。私たちはフォルクスワーゲンの世界グループ従業員代表委員会として、全世界で各工場とサプライヤーの両方の労働条件改善に専念している。そのための重要な鍵は、協力的な紛争管理の文化だ。KVMは、同社が労働者に対して責任を負い、組合と協力していることも示している」

フォルクスワーゲン欧州・世界グループ従業員代表委員会のダリウシュ・ドンブロフスキ書記長は言う。

「私たちが地域のさまざまな労働組合、フリードリヒ・エーベルト財団およびインダストリオールとともに構築したサハラ以南ネットワークを通した協力は、この事例によって国際連帯の典型的な機会を示している。アフリカの同胞組合とのこの協力を今後も続けていきたいと考えている」

KVMはナイロビから約40キロメートルのティカ工場で委託組立に従事し、VWをはじめ、日産やランドローバー、フォトン、現代などのクライアント向けに自動車を組み立てている。KVMによる製造事業には、そのほかにバス車体の製造、組立および表面仕上げが含まれる。ケニア政府が同社株の35%を保有する過半数株主である。

 

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