医薬品労組、COVID-19ワクチンへの普遍的なアクセスを支持
2021-05-27
<JCM記事要約>
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2021年5月27日:インダストリオール・グローバル製薬産業労組ネットワークは明確なメッセージを送った――私たちは生産する用意ができており、連帯の精神に基づいてパンデミック対策に貢献したい。
27カ国42組合の医薬品労働者を代表している組合代議員が5月25日にオンライン会議を開き、パンデミック下で組合員が直面している課題に取り組んだ。出席者は強硬な態度を示し、COVID-19と闘うためのワクチン、検査、治療および治療薬への普遍的なアクセスや、次のような側面に関する声明を採択した。
「大量のワクチンを貯蔵または備蓄しないという各国による共通のコミットメントを要求し、すべてのワクチン生産国に対し、輸出を許可し、サプライチェーンを混乱させる措置を回避するよう求める」
会合では、これまでに投与されたワクチンの75%がわずか10カ国で接種され、アフリカではワクチン接種率が2%にすぎないという極端な世界的不平等に取り組み、WTOと第三世界ネットワークの専門家の話を聞いた。このグループは年2回会合を開き、一貫して普遍的な医薬品アクセスの政策方針に従っている。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は述べた。
「これは緊急事態であり、連帯を通してのみ、すべての地域に必要な速度でワクチンと治療を届けることができる。インダストリオールの医薬品労働者は、貢献し、生産を転換し、技術と技能を移転する態勢を整えている。このパンデミックの阻止に必要なものを、世界中の大多数の国々に届けるのを妨げている障害を取り除かなければならない」
現在、毎日1万人が死亡、新規感染者は少なくとも50万人に上り、ブラジルとインドが最も甚大な影響を受けている。
インダストリオール指導部は、会合の直前にンゴジ・オコンジョ・イウェアラWTO事務局長と会談し、COVID-19ワクチンと医療用品への普遍的なアクセスを妨げる貿易障壁や、COVID-19パンデミック期間中のWTO知的所有権ルールの一時放棄をめぐって討議した。
ネットワークは、この部門の多国籍企業における組合の力の構築に関するセッションも行い、武田、サノフィ、フレゼニウス、グラクソ・スミスクライン(GSK)、ノバルティス、アストラゼネカ、B・ブラウンの組合活動を取り上げた。これらの重点企業で構築されている認識・対話のレベルはさまざまであり、すべての関連組合が意欲的な国際連帯・協調計画の続行を約束している。
インダストリオール・フィリピン製薬産業労組ネットワークが、この部門における組合の力の構築の有力な実例として紹介された。同ネットワークは長年の活動の末、部門別交渉の要求に関して政府の承認を得た。
篠原正人インダストリオール・グローバルユニオン・グローバル製薬産業労組ネットワーク議長は、会議の終わりに次のように述べた。
「本当に重要なのは、安全な労働環境を作れるようにするために協力することだ。COVID-19は重要な主題であり、このパンデミックを克服するために懸命に努力し、全世界のすべての労働者が安全な社会で安全な勤労生活を取り戻すようにしなければならない。すべての人のワクチン接種は、世界中で公衆衛生を改善するために決定的に重要な目標であり、これは私たちの共通の目標だ」
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