カナダのアルセロール・ミッタル労働者、団結してスト票決
2021-05-12
<JCM記事要約>
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2021年5月12日:カナダ・ケベック地域のアルセロール・ミッタル労働者は、100%近い多数で経営陣による最後の提示を拒絶し、賃金と年金、約束の反古をめぐる無期限ストを要求した。
ポート・カルティエ、フェルモン、ファイアレイクのアルセロール・ミッタル・マイニング・カナダの労働者2500人が投票に参加し、会社側の提示の拒否と無期限ストを賛成97〜99.8%で支持した。
「組合員は厳しい解決策を選び、アルセロール・ミッタルが株主のためだけでなく地域の利益のためにも、莫大な利益を労働者と共有するようにスト決行を決定した」とMetallos(USW)ケベック責任者のドミニク・ルミューは言う。
労働者は、ポート・カルティエとフェルモンの同社施設前で常時ピケラインを張っていた。
同労組は、賃金・年金増額、労働条件改善、北部の割増生活手当を要求している。鉄の価格が過去最高に達しており、労働者は、アルセロール・ミッタルが労働者の極めて大きな貢献を尊重・承認すべき時だと主張している。
加えて、2017年の交渉での約束が果たされていない。例えば、特定の現場の衛生状態と労働者に出される食事の質に関する約束である。
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール・グローバルユニオン書記長は、労働者との連帯を表明し、アルセロール・ミッタルが交渉の場に戻るよう要求している。
「労働者からの大きな支援は、組合員と組合の信頼関係を如実に示している。これはアルセロール・ミッタル経営陣に対し、直ちに交渉の場に戻って、解決策を見つけるために誠実に交渉するよう求める明確なシグナルだ」
インダストリオールはアルセロール・ミッタル・グローバル組合ネットワークのメンバーに情報を提供し、カナダ・ケベック州の同志との連帯を表明するよう求めた。