インドネシアのPTシュナイダーエレクトリックで組合つぶし
2021-07-16
【JCM記事要約】
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2021年7月16日:PTシュナイダーエレクトリック・マニュファクチャリング・バタムは、FSPMI組合指導者ズルカルナイン氏の解雇によって組合つぶしを行っている。
PTシュナイダーエレクトリックは、組合指導者ズルカルナイン氏を排除する戦略の一環として、同氏の職務を技能・職歴に合致しないものに変更した。10年以上にわたって計測技師として雇用されてきたにもかかわらず、同社は2020年5月、独断的に同氏のポストをサプライヤー品質管理技術者に変更し、新しい責務を担わせた。同社は、この変更は彼の自己開発のためであり、現在の仕事量は少なすぎると主張した。
経営側に、この提示を受けるか辞めるかのどちらかだと言われたため、彼はそのポストを受け入れざるを得なかった。
2021年3月10日、経営側は彼に1回目、2回目両方の警告書を送り、業績が標準に達していないと主張した。ズルカルナイン氏は2021年5月21日に解雇され、会社側は、この組合指導者は職務を遂行する能力がないと主張した。
経営側は、組合を通して解雇に抗議しないようにとズルカルナイン氏を脅し、抗議すれば報酬パッケージの半分しか支払わないと述べた。
FSPMIは地区労働局に提訴した。PTシュナイダーエレクトリックは、7月1日と7月8日の調停会合に出席しなかった。地区労働局は、業績の低さは解雇の理由にならないと述べた。
リデン・ハタム・アジズFSPMI会長は言う。
「PTシュナイダー・バタムの解雇は明らかに組合つぶしだ。これは職場で基本的権利を求めて闘い続ける労働者にとって現実の脅威だ。私たちは不当解雇と闘い続ける。国際的な支援が大いに必要とされている」
松崎寛インダストリオールICT電機・電子担当部長は言う。
「同社によるズルカルナイン氏いじめは許容できない。経営側の態度は、同社のグローバル反ハラスメント方針に違反している」
ヴァルター・サンチェス・インダストリオール書記長は同社に書簡を送り、次のように述べた。
「ズルカルナイン氏の解雇は、配置転換を装った組合つぶし行為です」
「労働組合活動に関与するなというこの脅迫は、インドネシアの労働法ならびに国際基準に明らかに違反しています」
「すべての組合つぶし行為をやめ、FSPMIの要求を受け入れてズルカルナイン氏を即時復職させるよう強くお勧めします」
PTシュナイダーエレクトリック・マニュファクチャリング・バタムは、オートメーションや電気設備、配電システムに使われる電気機器を生産している。
冒頭写真:シュナイダーエレクトリック前での組合によるオムニバス法反対デモ(2020年10月)、FPSMI
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