チリのエレクトロラックス労働者、団体交渉を守るために作業停止
2021-08-12
【JCM記事要約】
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2021年8月12日:チリのCTI第1組合および第2組合は、エレクトロラックス・グループ傘下のCTIテクノ・インダストリアルが集団雇用契約に従っていないため、同社で生産を停止している。
7月13日、約800人のエレクトロラックス労働者が、会社側の最新の団体交渉案を拒否した。この決定を知った同社は、6月の作業停止時間と以前に承認された組合会合の時間を賃金から差し引く、と組合員に通告した。
これを受けて、組合側は7月14〜15日にストを行い、それ以来、生産工場と集配センターの操業を停止させている。同社が2020年10〜12月に行われるはずだった団体交渉プロセスの開始を1年近く引き延ばしたため、労働者は会社側の態度を非難した。
エレクトロラックスは、最低限のサービスの再分類要請への回答を待っていたため、数カ月間プロセスを延期したと述べている。同じ期間に同社は、組合指導者との会談や、2組合が提出した集団雇用契約案への回答を拒否した。
組合側は地域雇用監督局に上訴、同局は、行政上の要請を理由に正式な団体交渉プロセスを延期することはできないと裁定した。国家雇用理事会は2021年3月11日に最終的な決定を下し、エレクトロラックスの再分類要請を却下した。
「今、国内外の労働者がエレクトロラックス第1・第2組合の組合員との連帯を表明することが、これまで以上に重要になっている。両組合は自分たちの尊厳と団体交渉権およびスト権を守るために闘っているからだ。これらの権利は、経営陣の無関心と不誠実によって損なわれている」と公式組合声明は述べた。
組合は、現在の社会・経済危機が日常生活に与えている影響を考慮に入れた集団雇用契約案を提出した。労働側は、これまでのところ同社の提案を受け入れておらず、会社案は労働者の要求を満たしていないと述べている。
さらに労働側は、経営陣は不適切に行動し、非公式ルートを使って、一部の労働者に交渉中の条件や数字を知らせたと述べている。その狙いは、組合指導者と組合員の間に亀裂を生じさせることだった。
マリーノ・バニ・インダストリオール・グローバルユニオン地域事務所所長は次のように述べた
「エレクトロラックスの行動は遺憾だ。同社が誠実な交渉を行うよう願っている。労働者には組合代表がおり、尊重と尊厳に基づく正式な契約を結んでしかるべきだ」
「私たちは労働者と組合、インダストリオール加盟組織のチリCONSTRAMETを支持し、労働者を保護するための闘争と行動を支援している」