ジンバブエの組合、労働者の権利侵害めぐりAfrochine Smeltingと対立
2021-09-23
【JCM記事要約】
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2021年9月23日:インダストリオール・グローバルユニオン傘下のジンバブエ全国金属・関連産業組合(NUMAIZ)は、労働者33人の不当解雇、賃金の不払い、監督者による労働者への暴行など、中国系Afrochine Smeltingにおける労働者の権利侵害に抗議している。
Afrochineで働く職場委員によると、ハラレから約75キロメートルのフェロクロム工場では1500人を超える労働者が雇用されている。
「私たちは毎日、雇用保障なしで不安を感じながら働き、自尊心を傷つけられている。中国人の監督に暴行を加えられ、警察に届けたら事件解決の前に不当解雇される。ジンバブエでは雇用機会が減っており、労働者は黙って苦しんでいる。私たちは労働者の権利侵害をなくすために、Afrochineに対してストを実施するという要求を支持している」と暴行の一部を目撃したこの職場委員は言う。
合金鉄産業の全国雇用協議会の調停努力(社会的対話プラットフォーム)は、このフェロクロム精錬会社が9月22日の会合に出席しなかったため、不調に終わった。対話が行われなければ裁判所に苦情を申し立てる、と同労組は言う。
ヘンリー・タルンビラNUMAIZ書記長は言う。
「組合員が虐待されているのを傍観しているつもりはない。私たちは不当解雇やハラスメントをなくすために闘っており、労働法に定める必要な行動を起こし、侵害に反対してデモをしたり、虐待をやめさせるために裁判に訴えたりしていく。安全衛生基準が無視されており、労働者は絶えず劣悪な労働条件にさらされている。賃金窃盗と不当な低賃金の支払いも見られる。我が国のインダストリオール加盟組織は結集する予定であり、Afrochineの労働者と連帯してストその他の行動に加わるつもりだ」
インダストリオール・サハラ以南アフリカ地域事務所のポール・フランス・ヌデソミン所長は言う。
「Afrochine経営陣は、労働者の尊厳と国内労働法、国際労働基準を尊重しなければならない。NUMAIZが労働者の権利と適正な労働条件を支持していることを称賛する」
Afrochineは、ロンドン金属取引所に上場している世界最大のステンレス・スチール製品メーカー、青山控股集団の子会社である。中国は国内鉄鋼産業の主要原料であるクロミウムその他の金属の最大の輸入国であり、このクロムの一部は今年の第1四半期に30万トン以上を産出したジンバブエで採掘されている。