トルコのスマートフォン工場で組合が勝利
2021-09-23
【JCM記事要約】
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2021年9月23日:世界第2位のスマートフォンメーカーである中国系シャオミ向けにスマートフォンを生産しているサルコンプ・トルコ社が、組合加入を理由に170人の労働者を解雇したことに対し、組合員が行動を起こした。6日後、サルコンプは解雇された労働者全員を復職させることに同意した。
サルコンプの労働者は先月、インダストリオール・グローバルユニオン加盟組織トルコ・メタルへの加入を決定した。これを受けて経営側は組合つぶしキャンペーンを開始、労働者は威嚇・脅迫され、組合員170人が解雇された。解雇された労働者の約80%が女性である。
労働者が会社の敷地で組合つぶしに抗議すると、経営側はすべてのドアをロックした。報告によると、工場内の労働者はトイレの使用を許可されず、また携帯電話の使用を禁止され、他の労働者とのコミュニケーションを切断された。
しかし、6日後に抗議行動が成果を生んだ。サルコンプ経営陣は、解雇された労働組合員全員の復職、労働省発行の労働協約証明書に異議を申し立てる訴訟を取り下げ、10月1日の団体交渉開始に同意した。
「団結すれば勝てる。実施された行動と国際連帯による注目のおかげで、労働者の団結権が承認された」とインダストリオール執行委員を務めるPevrul Kavlakトルコ・メタル会長は言う。
「今回の組合の勝利に関してトルコ・メタルと組合員を祝福し、真の社会的対話を行うという会社側の約束を歓迎する」とアトレ・ホイエ・インダストリオール書記長は言う。
シャオミは北京に本社を置く2010年4月設立の多国籍エレクトロニクス会社で、スマートフォン、ラップトップ、家電製品、消費者向けエレクトロニクス製品など、広範囲にわたる電子製品を製造している。