ブラジルのGM労働者がスト継続
2021-10-08
【JCM記事要約】
|
2021年10月8日:ブラジルでゼネラル・モーターズのシボレーを生産しているサン・カエタノ・ド・スル工場の労働者が、使用者との交渉決裂を受けて10月1日からストに入っている。
組合のスト開始決定後、地域労働裁判所で調停審問が開かれた。しかし、労使は合意に至らなかった。
「使用者側の提案は私たちの要求を満たしていなかったため、操業を停止するしかなかった」とアパレシド・イナシオ・ダ・シルバ組合長は言う。
労働者たちは特に、過去12カ月間の全国消費者物価指数(NCPI)に基づく賃金調整、5%の実質賃金増額、2016〜2021年のインフレ調整済み最低賃金、食料引換券を要求している。
労働側は、現在の集団雇用契約に定められている社会条項、特に職業病を抱える労働者の雇用の安定を確保する第42条の維持も要求している。会社側は10月1日に始まったストを終わらせようと別の案を提示したが、労働者は10月4日の集会で会社案を全会一致で拒絶した。
GMは、9月1日からの10.42%(NCPI増加分)の遡及的調整、新しい賃金表における6カ月ごとの査定昇給、集団雇用契約第42条の維持(文言を1カ所変更)を提示した。この案は10月1日の調停審問で地域労働裁判所によって提案された。
組合は交渉に向けた態勢を維持しており、行き詰まりを打開するために解決策を探している。
「会社側が要求リストを満たす満足な案を提示するまで、断固たる態度で臨む」とアパレシド・イナシオ・ダ・シルバは言う。
マリーノ・バニ・インダストリオール地域事務所所長は言う。
「私たちは同僚ならびに組合と連帯し、労働側の決定を支持している。制限を定めなければならない。さもなければ、ここ5年間にブラジルで見られるように、労働条件に対する攻撃が続くだろう。この紛争を終わらせることができるように、会社側が労働者に対して最小限の尊厳を示し、満足できる具体的な解決策を提供することを願う」